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2020年03月21日(土) 空手の稽古について

空手の稽古は、大きく分けると、準備体操(柔軟体操)、基本(移動も含む)、型、組手があります。その他に補強として、筋力トレーニング、ランニング、ミット、などの稽古もあります。全てが大切な稽古と言えますが、やはり土台となるのは準備体操と基本だと思います。そこで基礎をしっかり作った動きが型や組手の中で生きて来ます。初めは習った通りに準備体操や基本をやったら良いと思います。稽古を積み重ねて行き、自分の体の特徴を把握できてきたならば、準備体操も順序を変えてみたり、自分の不得意な部分を多めにやったりしたら良いと思います。基本稽古も自分の苦手な技や動きを型から抜き出して、自分なりの基本(移動)を作って反復すると良いと思います。その上で型や組手を行えば、さらに良くなると思いますし、型や組手の中でまた気づいた事を準備体操や基本に持ち帰って稽古したり、さらに足りない所を補強で補えば良いと思います。ですがランニングだけのランニングになってはいけないと思いますし、筋力トレーニングだけの筋力トレーニングになってはいけないと思います。全ての稽古が型や組手を常に意識した稽古にならなけらばいけないと思います。そこを踏まえて稽古を積み重ねて行けば何歳になっても稽古の中で成長を見る事が出来ます。例えば1つの動きが出来なくなってしまうとします。でも自分の身体を準備体操や基本で見直して稽古して行けば、違う方法と言うか違う身体の使い方でその動きが出来るようになる事が出来ます。特に組手は必ずやらなければいけません。言ってみたら型で自分の理想の動きや技を作って行くのですが、組手は自分の動きや技の現実を見せてくれます。その現実を踏まえて自分の動きや技を作って行かなければ、空手の技は現実とはかけ離れたダンスのような様式美だけの物となってしまったり、はたまた催眠術や気功みたいに不思議な物となってしまいます。そして組手をやる時にやっていけない事は相手に話をしながらというか、アドバイスや指導しながら組手をする事です。組手というのは先輩も後輩もなく対等な立場に立って行うものでなくては自分のためにはなりません。相手にアドバイスするならば組手が終わった後でしなければいけません。組手の中で相手にアドバイスや指導する事で、相手をコントロールしてしまったら、少なくとも自分の稽古にはなりません。自分より下手な相手の技だって、相手が対等な立場に立って真剣に組手をして来たら、ある程度は相手をコントロールして組手を行う事が出来たとしても
もらってしまう技も少しはありますし、自分の技が思ったように入らなかったりします。その反省を気付きにして、準備体操や基本に持ち帰って稽古をすれば、必ず自分の動きや技が進化して行きます。常に自分の本質を見つめ直しながら稽古して行かなければいけないと思います。


kanno

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