DiaryINDEX過去の日記未来の日記
2019年08月01日(木) 稽古について

「何で毎日稽古するのが楽しいのですか?ヤル気が出る秘訣ってありますか?」と少し前に聞かれました。秘訣ってほどのものは正直ありませんが、目標を持って稽古する事が先ずは大切だと思います。それと1人で稽古する時間と、人と稽古する時間を持つ事、それと組手をやる事だと思います。先ずは目標を持って稽古をしないと向上心がなくなってしまい、稽古に対する一生懸命さが薄れてしまいます。稽古に対する真摯な気持も薄れてしまいます。明確な目標を持ってそれを達成人しようと一生懸命になるから自分に対して厳しくなれるのです。道場に入る時の挨拶が悪いから負けたのか?苦しい時に苦しい顔をしなかったか?全てを全力で気合いを入れて稽古をしていたか?稽古だけではなく、掃除など人が嫌がる事を率先して自分から行う事は出来ていたか?稽古中苦しいからと膝に手をついたり、片足に体重を乗せてダラけてはいなかったか?と一生懸命やるからこそ、普通に生活していたら気にも留めない事にも気付いて自分を改める事が出来き、いろんな事を見直す事が出来ます。人と一緒に稽古する事はとても大切です。人と一緒に稽古する事で自分の足りない部分を知る事が出来ますし、出来る人、出来ない人を見る事でヒントや気付きをたくさんもらう事が出来ます。組手はその最たるものです。だから組手をしなければ自分に本当に足りない所に気付く事が出来ません。組手もただやるだけではダメです。一生懸命やりすぎて勝負になってしまうとただ勝ち負けだけに固執して自分の技が磨かれなくなってしまいます。攻撃や受けに目的を持って最後までやりきる事が大切です。その中でスピードが足りない事に気付いたり、パワーが足りない事に気付いたり、拳や足が弱い事に気付いたり、スタミナがない事に気付いたり、心が弱い事に気付いたり、出せる技が少ない事に気付いたり、受けが甘い事に気付いたりできます。そこで気付きを得たならば、そこを自分で補う稽古をする時間が必要になります。それをしなければ大きな向上はありません。自分に足りない物を得る稽古をする事でまたまた自分の課題がたくさん見つかるのです。そしてその足りない部分を補う為の稽古を自分で稽古します。スタミナと心を強くする為に毎日ランニングをする。パワーをつける為に毎日力をつけるトレーニングをする。身体が硬いためだせる技が少なく自分の技に伸びがないなら毎日柔軟体操をする。拳や足が弱く痛めてしまうため思い切り技が出せないなら毎日砂袋をやる。技が足りないなら毎日出したい技を稽古する。そうやって稽古したい事が増えて行きます。そして自分に足りないものというのは自分が苦手な事ですから、そう簡単には身に付きません。だから毎日コツコツと長期にわたって稽古する事が必要となります。稽古はやればやるほど自分に足りないものが見つかり、稽古しなければいけない事が増えて行きます。その1人で稽古する中で、自分の様々な変化や心の乱れや生活の乱れに気づく事が出来、またまた自分を見直す事が出来ます。そんなふうに毎日稽古を続けて行けば稽古が楽しくなり、自分の人生も楽しく良いものとなり、人生の最後に自分の人生を振り返った時に、自分の人生はとても楽しいあっという間の人生を謳歌したと思えるのではないでしょうか。


kanno

My追加