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2019年01月29日(火) 空手道とは

これは、私の道場生で2年9ヶ月前に亡くなられた前橋初段の旦那様から聞いた話です。ふと思い出したので日記に書いてみました。前橋さんは極真空手を始める前からジムに通いエアロビクスやウエイトトレーニングもやっていたそうです。前橋さんはとてもストイックな方でしたので、いつも身体はシェイプされていました。でも前橋さんは道場とジムに通う事は、自分の中では全然違うものだと言っていたそうです。ジムに通うのは自分の身体をシェイプアップしたり自分の身体を鍛えたり保ったりするためで、道場に通うのは、自分の中に何かを積み上げたり何かを残したりする為だ、と言っていたそうです。前橋さんは、意識が無くなる前まで「極真空手をやって本当に良かった!極真空手は本当に素晴らしい!」と私に熱く話してくれました。「先生に出会えて良かった!先生の道場に入門できて良かった!」とも言ってくれました。私は、前橋さんのその言葉に「私達が好きな極真空手を、前橋さんが情熱を持って稽古したこの道場を、この精神を、この意志を必ず、私達が居なくなった世の中に残してみせる」と答えました。前橋さんは笑顔で「じゃあ私達が死んだとしても、私達の精神や意志が残り、私達の生きた証は、この世に生き続けるんですね」と言いました。私は「そうです」と答えました。その時、私は極真空手に私の人生の全てを捧げる事を誓いました。


kanno

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