DiaryINDEX過去の日記未来の日記
2018年06月13日(水) 理不尽を力に変えた父の人生

世の中というのは理不尽な事がたくさんあります。でも私はその理不尽があるから人間は強くなっていくのではないかと思います。今の時代は理不尽から子供を遠ざけたり、理不尽から子供を守りすぎてしまっているのではないかなと感じる事があります。もちろん理不尽な事が無い世の中があればそれは素晴らしいと思いますが、それは無理な事だと思います。世界レベル、国レベル、社会レベル、会社、学校、仲間同士、どんなレベルだろうと大小の問わず理不尽な事がたくさんあるのが世の中です。だから私はその理不尽を力にして成長出来る人になれば良いと思います。私の父は家が貧乏だったために様々な理不尽を経験してきました。私の父が小学生低学年の頃に、近道をする為に田んぼのあぜ道を歩いていると、大きな農家の田植えを手伝いお金を稼ぐ人達が10人ほどいて昼食におにぎりを食べていたそうです。小学生低学年の父が通りかかるとその中の1人が「あの子は菅野のとこの子供だ。家が貧乏だからおにぎりが欲しくて来たんだな、ほら食べろ」と言いおにぎりを出したそうです。父は本当はその近くにようがあったのですが、それが悔しくてそのおにぎりを受け取らずに、その道をずっと真っ直ぐ歩いて行ったそうです。なぜ真っ直ぐにずっと歩いて行ったかと言うとそれは悔しくて泣いている顔を誰にも見られたくなかったからだそうです。父はその時に将来絶対お金持ちになって美味しいものを食べる事が出来る人になろうと思ったそうです。そして父は一生懸命に働き会社を作り、お金を稼ぎ親孝行をしました。父は理不尽な世界を恨んだり、不満を言ったりせずにそれをパワーにして頑張ったのだと思います。その理不尽な事がもしなければ父の人生はまた違うものになっていたかも知れません。


kanno

My追加