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2018年05月25日(金) 喧嘩は良くない?

私は武道家、空手家であり空手の先生なので「空手をやっている人は喧嘩しちゃダメなんですよね」とか「喧嘩は良くない事ですか?」「街で襲われたらどうしますか?」と聞かれる事があります。先ず喧嘩という言葉はあまり好きではありません。ですが戦うという事は必要な事だと思います。私は人生自体が戦いだと思っています。恋愛だって戦いだと思います。仕事だって戦いだと思います。一生懸命生きていれば全てが戦いになると思います。これは私の個人的な意見ですが、もし自分の人生の中で誰かに襲われたり絡まれたりしたとします。その場を回避出来たのに戦う事はやはり良くないと思います。自分の知識と経験値と直感をフル動員してその場を回避する事が空手家として素晴らしいのだと思います。しかしどうしても戦わなくてはならない理由があるのなら戦わなくてはならないと思います。戦いは損得でやるものでもありませんし、勝ち負けでやるものでもありません。たとえどんな物を失おうとやらなくてはならないと戦うのが戦いです。この現代という世の中の事を考えると、戦うという事はかなりのリスクと責任が残ります。勝者は特にそうだと思います。だから戦うという事は覚悟がいる事です。戦うならば死を恐れては存分に力は発揮出来ません。戦うならば何かを失う事を恐れていては存分に力は発揮出来ません。だから自分の命も家族との平穏な生活も仕事を失う事を覚悟するほどの事だと自分が感じたのなら戦えば良いと思います。そして武道をやっているならその判断をしっかりできるようにして欲しいと思います。そしてやはり何かを失う事を恐れてばかりいて肝心な時に戦えないようでは武道家、空手家とは言えないのではないかと思います。だから空手家は稽古の時は命をかけて一歩を踏み出し、命をかけて突きや蹴りを出さなくてはいけないと思います。そしてこう殴られたらこう受けるとか技術の事だけではなく、どんな事が自分の身に起きたら自分は戦わなくてはならないのか?こんな状況ではこうすれば戦いを回避出来るなという事も常に考えなくてはならないと思います。先ずば常に自分の姿勢を正し生活する事、常に自分を戒める気持ちを持って生活する事が大切だと思います。そう自分に厳しく生きていて戦いが起こってしまったのなら、戦いも仕方なしと存分に力を発揮出来るのではないでしょうか。


kanno

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