2002年05月29日(水) |
クリーブランド オーケストラ でのオペラ |
今回は普通のクラシックではなくてオペラである。指揮者ドホナーニさんの最後という事もあり、異常に混んでいる。チケットも高い。 一階の端の通路の補助席なのに30ドルもする。まともな席は全て売り切れ。当然、学割など無し。厳しい状況だ。夕方6時半開園。補助席は座席が指定されていないので、舞台がよく見える場所を確保せねばならない。その為に、できるだけ早く行く必要がある。6時半開園だが、5時半に到着。本当は中には入れないのだが、こっそり忍び込んで席に物を置いて確保してきた。
休憩を入れて5時間にも及ぶ長いオペラなので、腹ごしらえをする必要がある。サンドイッチとビールを買って食べた。6時に正式に入場できた。いざ、開始。ところが大きなミスをしてしまった。Wager ワグナーのSiegfriedジークフリードというドイツ語のオペラで英語の字幕がスクリーンに出るのだが、私の席からはそのスクリーンが全く見えない。存在すらわからない。ドイツ語は全く分からないので、筋はぜんぜんわからない。プログラムであらすじは読んでいたが、何を言っているのやら。仕方ないので、オーケストラの曲を中心に聞く事にした。
第一幕は1時間半かかった。30分の休憩の後、横に座っていたアメリカ人のおばさんと話をして少し親しくなった。2幕開始時、前の方のまともな席が2席空いていたので、おばさんと喜んで移動した。ところが、、しばらくすると席の人が戻って来た。私はまた元の場所へ。おばさんは、さらに奥が空いていて、そこに座る事ができた。あー、最悪。2幕目はさすがに疲れてきて、ストーリも分からないので、飽きてきた。
やっと2幕が終わった。休憩時、そのおばさんが、声をかけてくれて、前列に空席があるよ。また前の方には結構空きがあるので、第三幕で来たらいいよと。 3幕開始前におばさんと話をして、即空き席へ。私の友人二人も二階席で見えにくかった言っていた。外に空いていた席をおばさんに教えてもらい、彼らも無事一階の前の席に移れた 。 おー、字幕スクリーンがよく見える。また、オーケストラの曲も迫力いっぱい。 席、移れて良かった。第三幕は主人公と、ヒロインの愛の話で、ストーリーは単純。字幕を見ながら筋を追った。ストーリーはもう分かったので、できるだけ、今回が最後の指揮者ドホナーニとクリーブランドオーケストラの演奏を聴き、見ていた。 4時間以上に渡る演奏なのに、ドンピシャで合っている。素晴らしい演奏、やはりプロだ。第三幕、1時間程度はとても楽しめた。最後には、拍手喝采。今回も来てよかった。 結局終わったのは深夜12時。なんと長い。指揮者、歌手、演奏者 こんな長時間に渡ってお疲れ様。もう、マラソン並である。本当にすごい人々だ。
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