たけPのクリーブランド(USA)生活

2002年05月19日(日) とうとう MBAの卒業式

とうとう卒業式。午前は大学全体の卒業式 Commencement Convocation。午後4時から私のBusiness School での個別の卒業式。

9時半開始なので、少し前に行くと、いつものparking building が大混雑している。並んでいてなかなかparking buildingに入れない。今日はspecial event という事で無料で開放している。学生だけでなく多数の父兄や親戚などがやってきている。何とか9時半頃に着くと、式場へ入る学生が学部・schoolごとに並んでいる。私のschoolを探すがどこにも居ない…行列の最後尾にやっと発見。行進が始まったようだ。今日は黒い四角い帽子と、ガウンを着ている。これを着たかった。嬉しい。日本ではこんなの着た事がない。帽子には艶のあるベージュ色の房をたらしている。皆、左側に垂らしている。Graduate student (大学院生)は首から背中にカラフルなショールのような物を下げる。その色でschoolが分かる。私のschoolはうすい青と、裏地はベージュ。この着方がよく分からない。列の最後尾に並んでいる時、schoolのスタッフに直して貰った。

さあ、我々の番。式場前の芝生のグランドを行進。そして、式場内へ。家族などたくさんの人が写真などを取っている。幸いな事に今日は良い天気。気温は低いが(8度ぐらい)、快晴だ。建物の中に入ると卒業の曲が聞こえる。生で演奏している。「威風堂々」という卒業式の定番曲。入場はUndergraduate(学部)から始まり、我々は最後だった。大きなステージにはPresident、Dean、教授達が カラフルなガウン姿で居る。その上には、巨大なスクリーン。カメラマンが生徒を撮っている。残念な事に、私は後ろの端の席だったので映らない。まー、時間ぎりぎりに行ったので仕方ない。Presidentからお祝いの話があったが、英語が良くわからなかった。
その後は、我々はschoolの名前を呼ばれた時に皆で一斉に立ち上がるだけ。ついに、我々のSchool の名前が呼ばれ、少し緊張しながら立ち上がった、我々は嬉しさの為、歓声と拍手。アメリカの大学の卒業式がどういうものかわかった。午前の式は、全大学の為、規模が大きかった。しかし、参加するだけといった感じ。

一旦家に戻り昼飯を食った。昨日からの寒さで少し風邪気味なのでベッドで一休み。その後、再び、四角い帽子とガウンを着て、いざ卒業式へ。式場の前には、クラスメートが集まっていた。写真を撮ったりした後、大きな控え室へ。そこには、全員の席が並べてあり、座席にはアルファベット順に名札が張られていた。3時半頃には全員が着席。本会場でのステージへの上がり方、卒業証書の貰い方などの注意があった。
4時。本番開始。行列して本会場へ、たくさんの家族などが居てかなり驚き。アメリカ人たちはほとんど父兄や家族が来ている。留学生も家族が来ている。わざわざ母国から両親が来ている人も多い。私は全くの独り者ゆえ、当然誰も来ない。。。少々寂しい。しかし、日本人クラスメートの奥さん達が行列中に私を見つけてくれてビデオや写真に撮ってくれた。ラッキー。Deanの挨拶後、一人ずつ順番に名前を呼ばれステージに上がり証書を貰い、Deanと握手する事になる。伝統的に私のschoolでは、同伴の家族も一緒にステージに上がる。良い伝統と思う。
中には家族が10人近く上がる生徒も居る。有名な生徒には大きな拍手が起こる。私の時は拍手してくれるのだろうかと心配。自分の番が近づくと、風邪気味な事もあり少し緊張。何かウケを取らねばと思った。隣に並んでいたアメリカ人が「Banzai」をすればウケるぞと言ってきた。確かに、先日のCEOのクラスのプレゼンでもイントロで私の「Happy Banzai」はとてもウケた。これをやるしかない。ステージ上で名前が呼ばれ、証書を貰って即、会場を向いて「バンザイ」ウケたみたいだ。で、横に居るDeanと握手をしてステージを下りた。日本人クラスメートの奥さんが待っていてくれて写真を撮ってくれた。

我々のFull Time MBAの外に、Evening MBA、Execute MBA, Non Profit course, PhDなどとたくさんの卒業生がいるので全員が終わるのにかなり時間がかかった。何人いたか分からないが、500−600人ぐらい居たのだろうか。最後の方は皆疲れてきて拍手も少なめ。
6時頃に終了。外の芝生にはドリンクと簡単なfood が用意してありreceptionである。皆写真を撮ったりしている。クラスメートでCongratulations を握手したりする。
その後、借りていたガウンと四角い帽子を返却。その際に、正式な名前入りのMBA certificate(卒業証書)を貰った。ステージでもらった紙は「alumni club の一員にようこそ」というあまり意味の無い物。

Jeff や、Nick と今夜は外出しようと話をした。Jeffは家族と食事をするのでその後に電話をくれると。7時半頃私は家に戻って来た。風邪気味でもあり部屋でTVを観ながら簡単に晩飯を食った。Jeffからの電話の後、Gerardや、友人達に電話したが、皆不在。やはり家族が来ているので、居ないのだ。10時半頃にいつものBarにJeffと行った。クラスメートが一人(Hash)居て、その後、イタリア人が彼女と来た。最後に日本人クラスメートも一人合流。少人数で少し寂しいが、Bar自体はかなり流行っている。Hashは4人のアメリカ人女性と飲んでいる。我々も合流。彼女たちはnurse school を今日卒業したとか。Hashはundergraduateも今の学校なので知り合いが多い。結局、閉店の2時まで飲んでいた。明日の夜は最新映画 “Star Wars”を観に行く事になっているとJeffが教えてくれた。家族はもう帰るので映画にはいつものメンバー達も皆、来れるだろう。

とうとうMBAを卒業してしまった。嬉しいというより、終わってしまったという寂しさの方が強い。もう苦しい宿題やグループプロジェクトをやらなくてもいいのだが、やはり寂しい気分である。2年間はあっという間であった。Statistics の課題で徹夜し、朝の6時ごろになってもいまだJeffと電話をかけ合い相談していた事などが懐かしく思い出される。式が終わったので、留学生は母国に帰国する者、アメリカ人はhometown に帰る者と、かなりの人数がクリーブランドを後にする。寂しい限りだ。



 < 過去  INDEX  未来 >


たけP [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加