たけPのクリーブランド(USA)生活

2002年05月16日(木) 3週連続 クリーブランドオーケストラを聴きに行く

今日で、3週連続でクリーブランドオーケストラを聴きに行く事になる。
いつもは学生特別割引で16ドルで前の方の席なのに、今月で指揮者Dohnanyi さんが引退する事もあり、もう学生割引は適用されない。
仕方ないので正規料金で席を取った。
正に一番前の真中の席。33ドル。オーケストラに「張り付き」の席で、指揮者、バイオリンの演奏者との距離はわずか50cmぐらい。もう「かぶりつき」の席。
今夜は3曲演奏だが、バラエティに富んでいた。最初は近代物の曲でsoprano付き。
11歳の少年がBoy sopranoを歌った。少年とはいえプロ。さすがに高い声だ。
作曲家は未だ若く1971年生まれ。Pintscherという人。
曲の最後に作曲家も登場した。やはり新しい曲の内容は理解が苦しかった。オーケストラはピアノが2台、ハープにエレキギターまである。普通と違うので面白かった。

曲が終わると、即配置換え。次はBarktokのViolin Concerto No.2
バイオリンのソロがある。私の目の前でGil Shahamという人が、ソロのバイオリンを弾いてくれる。すごい迫力。彼も楽譜は不要らしい。彼はこの曲を最も得意としているようだ。CDも出している。演奏後は、拍手喝采。
そして中間休み。ここで配置がいつものオーソドッグスな形に変えられた。

最後は、Brahms のSymphony No. 2 やっとオーソドッグスな曲。
これは事前にラジオで予習しておいたので分かりやすい。
指揮者Dohnanyi は楽譜は不要。全て覚えているようだ。素人の私には腕や体を動かしているだけに見えるが、どうして指揮ができるのか不思議だ。
第三楽章辺りから、盛り上がり、なんとなく分かってきた。そして最終楽章。
オーケストラの気合のこもった演奏。迫力いっぱい。すごい。
私もなんとなく、のめり込んだ感じ。演奏終了と同時に、割れんばかりの拍手。
スタンディングオベーション。私の目の前でDohnanyi が会釈をする。私も感動した。

マスコミのカメラマンが撮影に来た。私の真横で撮影する。しょうがないので、場所を少しずれてあげた。
演奏が終わったのは10時半ごろ、いつもは10時前なので今日はとても長かった。
しかし、長いとは感じなかった。

こんなかぶりつきの席で聴く機会はもうないのだろう。今月末にもう一度オペラの為にここに来るが、席は後ろの端の方。日本に帰るとさすがにオーケストラなんて行く機会もないだろう。















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