詩的エッセイ、つづっています。...笑 満ちる

 

 

「贅沢」のススメ - 2009年04月24日(金)

先週末、ある仲間が自分のビジネスのあり方や
人づきあいの態度について語ってくれた。

そこで、

「人から好かれようとしないこと」

というのがあった。

実際彼は、7年ほど前から知っているが
はっきり言って語り口はぶっきらぼう、そのもの。
その無愛想でずけずけとした物言いは、
生理的に受け入れにくい人もいるだろう。

私は彼と知り合った当時、
過去の家族関係について
彼に相談する立場にいた。

傍若無人に暴力的だった
ある身内について打ち明けると、

「それって、どうなの?
 家族としてそれって許されるの?」

と、ズバリと言い放った。

そこで私は目が覚めた。

どんなに経済的に家族を支えていようとも、
暴力的な言動に家族がキリキリと胃を痛め、
耐え忍ばなければならない理由なんてない。

そんなことに気づかず、
どこか縮こまり、
おびえている自分がいたんだった。


時が過ぎ、今やその身内とも理解が十分に深まり、
温かい人間関係を見事に取り戻すことができたのも、
不愉快なことから目をそらし続けていた私に、
鋭く切り込んでくれた彼がいたからかもしれない。


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今日、購読している日刊のメルマガでは、
それを改めて裏づけくれるような内容だったので、
ここに引用しようと思う:

あなたは今まで、他人の目が気になって仕方ない・・・
というような気持ちを経験した事はないだろうか?


あなたは今まで、自分のやった事に対して、
人がどう思っているか、気になって仕方ない、、、
なんて気持ちを経験した事はないだろうか?



「自意識過剰は他意識過剰である」
ドクターモルツはかつてこう言った。


自分の事が気になって気になって仕方ない。という人は、
実は自分が気になってるのではなく、
「他人からどう思われているか?」
が気になって気になって仕方ない、


他意識過剰なのだ。


この意識が強くなりすぎると
何が生まれるか分かるだろうか?


他意識過剰が起きると「行動の抑制」 がおきる。


「行動の抑制」とは、
いわゆる"行動できない人"によくある症状だ。


人から何て言われるだろうか?
友達からどう思われるだろうか?
変なやつだって印象をもたれないだろうか?


こういう意識が強くなりすぎて
本当は自分がやりたい事、
本当は自分がチャレンジしてみたい事に対して
ブレーキがかかってしまう。


そして、
「そんなにやりたいとは思ってないし・・・」
「それをやった所で大した事にはならない」
などと、自分に言い訳するようになる。


僕らは常に他人からの目にさらされている。
そして、自分以外の人は、
例えどれだけ仲のいい友達だろうが、親だろうが、恋人だろうが、


あなたの行動を批評してくる。
あなたの行動に意見をしてくる。


自意識過剰、(他意識過剰)はまさに
その意見や批評に過剰に反応している状態を言う。


他人から常に良く思われていたい・・・


こう思うのは普通の人間の心理だが、
それがあまりに強くなりすぎると、
自意識過剰を生み、行動が抑制される。


行動が抑制されるとは、
言葉を言い換えると、、、
「自分らしい行動ができなくなる」
という事。


自分らしい行動ができなくなったら
それはもはや自分自身なんだろうか?


他人から好かれる為に
自分らしい行動をしなくなっているが、実際は、
自分らしい行動をしている人の方が圧倒的に好かれる。


他人にいい印象を与えようとしない人の方が
いい印象を与えようと必死になってる人よりも
よっぽど他人にいい印象を与えている。


そこには自然さや、
内側から湧きあがる自信を感じられるからだ。


"いい人"になろうとする必要はない。
あなたは生まれつき"いい人"なんだから
何も飾る必要はないのだ。


ただ、自然に"自分自身"であればいい。


「相手が何考えているんだろう?」
なんて心配してはいけない。


世の中にはあなたに合わない人だっている。
100%の人から好かれると言う事は不可能だ。
あなただって出会った人、全員好きになるわけじゃない。


自然に、そのままで、自分らしくいる事が、
相手にとってもとても心地よい空間を作るのだ。


−−−−−
私は以前、音楽でプロになろうと必死こいてた学生時代、
病的に自意識過剰→他意識過剰 になっていたことも、思い出した。

だから、

うまくいかなかったんだな〜、

と、今さらながら思う。

人にどう思われるか、よりも、
自分が納得できるだけの準備をする。
そして呼吸を整えて、
本番に向かえるかどうか。。

自分に誇りを持つ、という「贅沢」を、味わいたい。


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