詩的エッセイ、つづっています。...笑 満ちる

 

 

ある、ヘッドハンターとの出会い。 - 2007年04月10日(火)

先日、ふとしたことで知り合ったあるベンチャー企業。
すっごいかっこいい、プロフェッショナル若者集団だ。


ヘッドハンティングの会社なんだけど、
全く会社を辞めることを考えていなかった私に、
誰の紹介か知らないが、突然電話がかかってきた。

そして、

「まあ、何でもご縁だから」

そう思って会う約束をしたんだ。


最初に会ったエージェント(ヘッドハンター)が
素晴らしくいいやつだった!

今日は、彼の話をしようと思う。


私は早朝から深夜まで予定がパンパンの時期だったので、
夜9時から新宿のホテルのラウンジでお会いした。

そこでは、私自身の将来のビジョンを一通り話した。
話をしながら、それまでまとまっていなかった考えが
なぜか、整理されていく実感があった。


ひとしきり話終えると彼は、非常に礼儀正しくうなづいた。
元々私に紹介したかった企業の話は一切せずに、


「今、話をしながら思ったんですが、
 私が持ってきた企業をご紹介するのは、
 笑さんにとっても
 ニッポンにとってもよくない、と思うんですよ。。」

(ここでしばらく無言・・・。)

「弊社は、いかがでしょうか?
 弊社では、

 人にロマンを、
 ニッポンにロマンを!

 という理念を持っています。

 今は転職などは、全く考えていないでしょうが、
 ご自身を客観的にみつめる機会になると思います、
 弊社の役員に会ってもらえないでしょうか?」


その時、既に夜11時頃。
ボーイがラストオーダーをききにきた。


そこからは、彼の独壇場が始まった。


DELLのノートパソコンを広げ、
会社概要や理念、
売上高の伸びなど会社の成長を示す、
様々な資料を取り出してみせてくれた。

彼は、私に二つの提案をした。

1)広報のポスト
2)「顧問エージェント」としてのポスト
(社員ではなく、業務提携をした、
 個人のヘッドハンターになることらしい)


私は、全く会社を辞めるつもりもなかったし、
もちろんヘッドハンターになるつもりなど、毛頭ない。
正直、面を食らった。


なんと答えてよいかわからずに、
私は、その会社の社名の由来をたずねてみた。

「友だちとか、仲間、という意味なんです」

そう、彼は間髪入れずに答えてくれた。


そうか、「仲間」。。

私が昨年から盛んに意識しているテーマだった。


私の話を聞く姿勢、相づち、まなざし。
それらが、風貌はまだ若い彼を、
ベテランのようにみせていた。

気になって私は彼にたずねた。

「あなたは、いつからヘッドハンターをしているの?」

彼は少しはにかみながら、

「実は、まだ1ヶ月前に入社したばかり、なんです。」

これは大変な衝撃だった。

入社1ヶ月の新米社員が、
ここまで会社の理念を体現しようとしている!


彼は単に契約をまとめたく、案件成立を急ぎたければ、
持ってきた企業にとにかく人をつなげばよいだろう。

特に新人なら、なおさらのこと。

でも、彼のやったことは、その先にあること、
つまり、一つの生命体としての
企業のゴール(理念)につながっていた。




この会社、ただものではないと思った。




続く




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