P-diary
Piccolo,Play,Practice,Pleasure,Process,Pray,…Precious!

2001年07月15日(日) 研究科18期生試演会

5つの班に分かれ、「別れ」「ひまわり」「求める」をテーマにした即興。

まず、「ふつうの芝居」をイメージして観ていたので、戸惑ってしまった。
ある程度のネタ(筋)はあるが、どの班も次々転がるように話が展開していく。
躓きながら、あらぬ方向に転がっていくような場面もある。
それに役者が戸惑い、困り、悩みながらつないでいくのが分かる場面もある。
それに、私が戸惑った。

「演じる」人が、演じていない「素」の状態になっている。
これでいいのか!?

素直に楽しめないまま、全ての上演が終了。

最後に、監修をされたA浜先生のお言葉。
その中で、(本科生の質問にも応える形で)「素」の話がなされた。
芝居において、最終的には「素」の状態で演じることが出来たら、一番良いのではないかと言うようなことだった。

即興では、相手の言葉に素直に反応して悩みながら返すべき言葉や行動を考え、人間関係を築いていく様子がよく分かる。
それはそれで非常に大事な事なのだと、改めて気付いた。
「演じる」とは言っても、リアルな人間関係を描くのなら、当然相手の言葉動きにきちんと反応して、返さなくてはならない。
即興芝居は、その「反応」を楽しむべきだったのかなと、終わってから感じた。
もちろん、芝居そのものから完全に外れた状態で、素にもどって悩むのはどうかと思うが、「素」の状態で演じられるのが理想的だというのは、分かったような気がする。


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