白濁

2002年04月24日(水)　　　　人魚姫

わかってたはずだった、そう会う前から。
あの夜思い知らされたじゃない。
沢山泣いたじゃない。

だけど夢を見てしまったね。
身体のバカ　心と連結　あるいは別離

夢は一月前に覚めたはずだった。
ぼろぼろにぶち壊されたじゃない。
沢山泣いたじゃない。

だけど0％の確率に縋付いたね。
それはプライド？　バカな女

まるで人魚姫
夢を見てしまったの。
タイムリミットは早かった。
貴方のなにげない言葉で魔法はすぐに解ける。
急に呼吸が出来なくなるの。
そうあたしは人魚に戻る。
早く海に沈めてしまって。

朝が来る前に、貴方の息の根を止める事が出来ればいいのに。

でも遅かった。

もう起床の時間よ。
朝の女神の降臨だ。
目を覚まして　泡に還れ。
夢の国など何処にもないのだ。

恋の屍と化した私はもう太陽の元へは出られない

不安でたまらない。
半年前からずっと感じてた、またあの痛みの日々が来る。
気付かないフリが出来たはずなのに
その方法を忘れてしまった。
胃痛がする。いつもの精神性。
逃げたくてたまらない。
早く忘れてしまいたい。
このままじゃ痛いだけ。

今まで頑張ってたのに？
このままじゃ無駄になっちゃうよ？
諦めちゃうの？
頑張って。

ありがとう慰めと励まし。

でも無駄だった。
最初から無駄だった。
あたし頑張ってたのに。
頑張ってたでしょう？
少しでも距離を近付けようと。
でも新幹線で4時間、高速バスで8時間の距離は
いくら頑張っても縮まないんだね。
どんなに想っても届かない程
遠く遠く遠い国なのね。
貴方は月にでも住んでるのかしら。
そうそれ程届かない手を触れられない距離なのね。

仕事する気にもならない。
何のためにずっとお仕事頑張っていたか知ってる？
会いたくて会いたくて会いたくて
声が聞きたくて。

　無駄なのね。何もかも無駄なのね。
　無駄だったのね。

　悪足掻き

もう見たくない。
聞きたくない。
知りたくない。

お願い嘘を頂戴。
愛してるって言って
私だけいつも見てると言って
私のことだけ考えてると言って
私がいれば何もいらないと言って
私だけが欲しいと言って
嘘でも言って
好きだと言って
彼女はただの友達だと言って
何もなかったと言って
もう二度と会わないと言って
もしくは会っても何もしないと誓って
あるいはあたしの代わりだと言って

愛をください
愛してください
求めてください
束縛してください
あたしを殺してください

本当が貰えないなら嘘を頂戴
覚めることない夢を頂戴
嘘をつき続けて頂戴
死ぬまで騙し続けて頂戴

貴方が手に入らないのなら
この想いが消えないのなら
いっそ私ごと消えてしまいたい

これから先、
貴方がどんな女と知り合って付合って結ばれて
互いに愛を誓いあったとしても、
あたしほど貴方をこんなに
憎いくらい愛せる女はいないわ。
　どうせこの想いも貴方には届かないのでしょうけれど

どうしたの具合悪いの？

違います泣き腫らしただけなんです。
酷い顔でしょう。
これが恋で死んだ女の死骸です。
今に腐敗臭がしてくるわよ。
早く火葬と埋葬をお願いしますわ。

あぁこんなことを書いて
バカな女
嫌われたらどうしよう
私はそう最低な女

だけどここは
あたしの唯一の居場所
あたしのお城
声の掃き溜め
腐って白濁した心の残骸

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