日常喜劇

2006年06月15日(木) 寝耳に水


中学時代からの男友達がいる。
本の貸し借りを続けてはや10年、長いものだ。
最近ではお互いなかなか時間が取れないので、
たま〜に会って近況報告をしつつ本の貸し借りを
するようになっていた。で、今回はだいぶ間が開いて
8ヶ月ぶりくらいだろうか。向こうから連絡が来て
久々に会うことになったのだが、今月はもう私が
忙しいから無理、と言うと「来月結婚するから
ぜひ今月中にしてくれ」というではないか。

「聞いてないよ!」

いや、別に逐一連絡しろとは言わないけどさ、
そんな相手がいることだって全く聞いてなかったから
驚いたって仕方ないじゃないか。しかしそう言われれば
今月中に調整するしかない。土日はもう埋まって
しまっているので平日夜しかない。しかも来週は無理で
明日は「剣客商売スペシャル」があるから9時までに
帰らなければならないとあってはもう今日しかない。
「剣客商売スペシャルが…!」と言って「それじゃ
金曜は無理だね」と返してくれる貴重な友達なのだ。
お昼休みに急いで本屋へ行って結婚祝いに本を買った。
食器とか雑貨とか、相手も知らないのにうかつには
買えない。付き合いは長いが相手に関して本の趣味しか
解らないのだから、当然のように本を買いに走ったのだ。
幸い勤め先が本屋街なので、大きな本屋をはしごして
風景の写真集を2冊買った。新婚夫婦が旅の写真集を見て
「ここ行きたいね〜」といちゃこく様が微笑ましかろう、と
勝手に想像を膨らませたのだ。そのうちの一冊
「旅先で出会った猫」というのは猫を取らせたら日本一、と
私が勝手に思っている岩合光昭氏の猫写真集で、
立ち読みした時点でもだえ死ぬかと思うような愛らしさだった。
たまんない、私も欲しいコレ。その友達も猫が好きなので
喜んでくれるだろう。もう一冊はヨーロッパの街並みを
収めたもので、ちょっとマニアックな都市ばかりが映って
いる。例えれば日本を海外に紹介したとして、京都奈良を
無視して岡山や岐阜の街並みを「これが日本です」と
見せるのに似たマニア泣かせの感慨がある。
奴なら「うぉーハンブルクじゃん。たまんねぇ」と言って
くれるくらいマニアなのは知っているのでそれにした。
幸い、早めに仕事を切り上げられたので9時前に
待ち合わせのファミレスに行く。
そこでお祝いの本を渡すと、案の定上記のような反応を
示してくれた。狙い通りで嬉しくなる。
ハネムーンの行き先、というか行く予定すらないらしい
ので「ぜひ奥さんとこれ見て検討してくれ」と言って
おいたが「引きこもりだから無理」とか言っていた。
そのまんざらでもない顔…それはノロケなのか?(汗)

それにしても男友達が結婚する、というケースは珍しい
ので思わず色々聞いてしまった。「いや〜自分でも
実感なくてさ〜」とか笑っている顔は通常通りに見える。
もっとノロケとか将来の展望を聞けるかと思ったのに
おかしいな。いや、最近の男はこんなもんか。

ともかく喜んでもらえたのは幸いだった。


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牛良 [MAIL] [HOMEPAGE]

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