同僚の結婚式の二次会に行った。 会社の同僚の二次会って初めてだ。 駅で待ち合わせをしていたら、他の同僚と会ったので 皆で行くことにした。が、一人ギリギリに来た人が居て、 それに合わせていたら皆で開始直前になってしまった。 着いてつぐ、新郎新婦の入場が始まってしまう。 とりあえず間が空くのを待って、そこしか空いていない 新郎新婦の前の最前列に分かれて座った。汐留付近の オシャレなクラブを貸し切った広いホールは、天井に ミラーボールなんかあってミキサーもスタンバイしている。 ブッフェ式なので適当に食べ物飲み物を持ってきて 食べながら、新郎新婦へのインタビューとかビンゴとかに 興じた。それにしても大人数だ。私は新婦の同僚なのだが、 新郎の同僚が実に80人近く来ていてしかもほとんど男。 新郎が営業マンらしくて、その同僚の体育会系だらけなのだ。 彼らは「今月の目標が…」とか身内ネタで盛り上がっている。 一方新婦は、会社の中でも一・二を争うお嬢様のような お上品タイプ。実は年明けにミュージカルを観に行く約束も しているような、つつましやかで細身の綺麗な方だ。 この二人によく縁があったものだと内心関心しつつ宴もタケナワ、 新郎の会社の同僚が「伝統の男祭をやります」と言いだした。 何かの出し物なのかとワクワクしていると、突然明かりが 消され、大音響の演歌が鳴り響く。そして出入り口から男達が わらわらと入ってきた。暗がりでもはっきり解ってしまった のだが、彼らはなんと
全裸の股間に靴下をはめただけ
という極めてエキセントリックな格好。そんなカッコした男共が 30〜40人出てきて、新郎新婦のテーブルをわらわら囲んで 去っていくのだ。私が俄然、盛り上がった。 運悪くというか運良くというか、新郎新婦の席に近かったため 思わず食い入るように見つめてしまった。見れば、他の同僚は 「何あれ」といったカンジで茫然自失というか表情に困っている。 なんで皆アレに盛り上がらないのさ!? と逆に焦ったが、やはりお上品な性質の方ばかりらしい。 いやーと否定したりきゃーと喜んだりしないで、ただ呆然。 こっちは暗がりの中で、靴下をドコまで入れてるんだかたまに 落としてる人がいるから必死に観察してるっていうのに! いやでも遠目にも黒いモノが見えるサオだけ!? いやいや それじゃ子供サイズの靴下になっちゃうからタマまで!? ある意味悪夢の祭典は3分ほど続き、男達がライトが戻る前に そそくさと去っていた。…いちお局部は隠してるんだから ワイセツブツチンレツザイとは呼ばれないんだろうか、などと ぼんやり考えていたら、新郎の同僚の司会者がフォローに入って いた。が、ここからがミモノだった。新婦が怒っているのだ。 笑顔が引きつっている。同じ席に居た同僚が「うわ〜あれは "許せない"って顔してますよ」と哀れそうにつぶやくのを見て 吹き出す私。うん、確かにお上品を絵に描いたような彼女が 一生に一度の記念日にそんなことされて許せる訳がない。 …私ならまだしも、相手間違えてるよ絶対。 二次会が終わってから、帰りの列が減るのを待ちつつ同僚と さっきの男祭について話し合った。彼女は私よりちゃんと 見ていたらしく、靴下だと解ったらしい。私は靴下じゃなくて タオルでも(局部に)巻きつけていると思っていたので、 確かに靴下の方が(何に対してだか)合理的だと納得した。 その彼女と冷静に品評していた。 「あそこまでやったんだから何か芸が欲しかったですよね」 「そうそう、裸というだけで既にウケてるんだから、 そこから組体操をするとか(爆笑)」 「そしたら私達、至近距離に男のお尻見ちゃうんですね!」 「フリ付けて一曲歌うとか」 「フラッシュダンスを踊るとかどうですか?」 「サイコーですよソレ!水被らなきゃ!(爆笑)」 「私達がセッティングした方が良かったんじゃないですか?」 …なんだか人の二次会をプロデュースし始めてしまう。 出口で新郎新婦がプレゼントを配りつつ挨拶をしていた。 私達が最後の方に行くと、新婦が心からすまなそうに 「見苦しい物見せちゃってごめんね」と言っていた。 「いいえぇ素晴らしいモノを見せて頂きました」とも言えず 「気にしないで下さい」と言っておいた。ホント、特別料金も 払わずいかがわいいお店にも行かずにイイモノ見た気分だ。 しかし新婦の笑顔は晴れず、今晩は新郎を床に正座させて 説教するのではないかと思われた。…だってねぇ、よく考えたら 新郎だって他の同僚の二次会でアレ参加してるんでしょ? 笑ってばかりもいられないでしょう(汗) そんなこんなで外に出るのが大幅に遅れたら、他の同僚は 居なくなってしまっていた。まだ7時なのに割と薄情だ(涙) 私と、取り残されたその同僚は懲りずに道中プロデュース案を 広げ「次の二次会は私達が仕切りましょう!」と意気揚々と 帰って来た。久しぶりにソッチ方向にコーフンしたわ〜(笑)
|