新世紀余話
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2007年02月10日(土) |
いま、裁判がおもしろい! |
いや、おもしろがっちゃ不謹慎だな。 もっか話題が盛りあがってる日系人アーレン・ワタダ中尉の兵役拒否をめぐる裁判だ。
http://www.google.co.jp/search?q=%83%8F%83%5E%83_%92%86%88%D1&hl=ja&ie=Shift_JIS&btnG=Google+%8C%9F%8D%F5
たしかに、彼がまったくの臆病者とは思えない。 軍の出動命令を拒絶するというのは、戦場での武功とは別の意味で勇気がいることで、特攻や玉砕を命じられ、断ることもできず捨て駒にされる昭和ファシスト軍よりずっと意志の強さに恵まれた男といっていいだろう。
むしろ、イラク戦争がテロリズム根絶の大義の戦争といまだに信じようとする私などより聡明で、度胸があるに違いない。いずれにせよ私の立場から、自分が行けもしない戦争に他の誰かが行くのを拒んだからと文句を言うことなどできようか。
とにかくワタダは、「卑怯者」「裏切者」として生きるという、かなりの覚悟がないと歩けない道を選んだ。 それは彼が移住して三代目というアメリカ人に成りきった世代だからなし得るのかもしれない。
「この国では、全ての国民は問題を学習し、意見を表明するよう奨励されている。ワタダ中尉はまさしくその通りにした。私見では、彼は教養があり、知的で、物事を深く考える人物のようだ。 彼は、あまり一般的でない、非常に困難な立場に身をおくことになる決意をしたが、どのみちそれに耐えるだけの勇気があったのだろう。 我が国は自由の国であり、彼の意見を表明する権利を尊重する必要がある。」 (マービン・ウラツ、第二次大戦退役軍人)
「暗いニュースリンク」から引用。 http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/07/post_0105.html
裁判については世界的な関心の高まりと応援にもかかわらず、軍に有利に進められているようなので、残念ながら有罪で押しきられる可能性が高い。 しかし最悪の宣告をされたとしても禁固数年で済むのだから、第二次大戦末期に銃殺となった米兵スロビクよりはるかに恵まれている。
ともあれ、裁判の成り行きを見守っていきたいと思う。
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