新世紀余話
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2002年05月01日(水) クローニング

 あの羊のドリーをつくった科学者がヒューマン・クローニングは危険と警告。
 動物実験で産み出されたクローンがすべて、異常をきたしたからとのこと。
 なるほど、なるほど。
 ま、それもいいでしょ。

 現状のクローン技術はまさしく実験段階そのもので、たとえれば、大きな翼をつけて崖から飛び立とうとする水準。
 航空技術の進歩がそうだったように、失敗に失敗を重ね、理想は実現していくものです。

 いまは成功の望みが失われたからといって、挫けてはいけません。
 いずれ、本当に理にかなったクローニングの手法が確立されるでしょうし、また、そうなることが望ましいのです。

 今回の発表を受け、反対派は鬼の首でも取った気かもしれませんが、彼らの反応に論理的なところなどなく、まるで中世の人々が「やはり人間が空を飛んだら、天の神の怒りに触れるのだ」と結論付けたがるのとおなじに思えます。

 ここで、「未来予測講座」冒頭の名言を再び。
「とにかく希望が持てるのは、専門家たちが行き詰まってるってことでしょう。権威筋が『不可能』と太鼓判を押した直後には必ず、素晴らしい発見や発明がもたらされます。それも若手の研究者かまったくの素人によって」


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