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ラヂオスターの悲劇
トマーシ
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2005年03月27日(日)
古典的悲劇としてのサッカー

サッカー選手は闘牛士みたいだなと思う。その周辺にはカルメンみたいなロマンスを転がして…
恋に破れたカルチョスタの話はでもやっぱり悲壮的とはならないかもしれない。闘牛士みたいに。とはいえサッカーなんて、僕にとってはすっかり忘れてたこと。マラドーナ以来、必見に値するサッカー選手なんて出てきてはいない。ただボールを触っているだけで絵になる選手は彼だけだ。一流のジャズプレイヤーが一音でその存在を知らしめてしまうように、グラウンドに立つマラドーナの一挙手一踏足がその場にある全てを集約しているように見えた遠い記憶がサッカー選手を闘牛士みたいに尊厳あるものにまで高めてしまうのかもしれない。今いるどんな選手にもあんなビリビリとした興奮を感じることはない。そしてそれはそれで全然構わないわけだった。