ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2003年05月29日(木) 手紙でひと悶着-その1

ワタシが元気なかったときに、ナナが「悩みがあるなら話してみてよ」みたいなことをしきりに言ってくれたときがありまして。(いつも言ってくれるんですが、特にしつこく)

なんで元気なかったかというと、ワタシがナナに対して、ウソをついているもんですから(ナナをスキってコトとヘテロじゃないってこと)、どうも、話の内容によってはワタシの歯切れが悪いんですね。
なので元気なく聞こえたらしく、ワタシの方もけっこうなストレスだということで。
で、「今はまだ話せないんだけど、いつか聞いて欲しい話があるんだよね」みたいな手紙を書いて渡したのです。
会話だとうまく出来ないんですよワタシ。ナナに対しては。
で、その手紙を読んですぐに電話かけてきてくれたのはいいんですが、ナナがなんか茶化したり「タマリンに相談すればよかったのに」とか無神経なこと言いやがったので、ワタシもなんだか恥ずかしくなりまして「もう手紙の話はしないで」「燃やして捨てて」ときっぱり。
ワタシのめずらしく強い態度に、ナナもビックリしたらしく、その日はなんとなく気まずい雰囲気で電話を切りまして。

こっちもスネスネモードだったのでそのまましばらくいぢけていたのですが、ナナが電話をくれまして。
あまり気が進まなかったのですが、電話に出ました。

最初は手紙のことには触れず、なんてことない話題で、軽く話をしてぎこちなく笑っていたふたりだったのですが


「あたし、知らず知らずのうちに、人を傷つけてることとか多いのかなあとか思って」と、ナナ。

「そういうこともあるかもしれないけど、みんなそうでしょ?」

「てゆうか・・・あたし、じょりぃのこと傷つけてない?」

「・・・・そんなことないよ」 (そんなことあるけど。もう言わないもんね)

「傷つけてると思うよ」

「傷つけてることにしたいんだね」

「・・・ていうかさ・・このあいだの手紙のことでさー、あたしはじょりぃを傷つけてしまったのじゃないかと」

「・・・・・」

「なんか、せっかく書いてくれたのに『わかんない』とか『表現がおもしろい』とか言っちゃって、ちゃかしちゃうようなことも言ったりしちゃったし」

「・・・・・」

「1回読んだだけで電話しちゃったから余計わかんなかったのかも」

「気にしてないよ。わかんないもん書いちゃった私が悪い」

「ホントに傷ついてないんですか?」

「傷ついてないよ」 <うそつき

「だって今日も元気ないし」

「元気はないみたいだね」

「・・・・」

「・・・・」

「実はあたしが傷ついているのかも」

「何に?」

「こいつ何にもわかんないや、何言ってもダメだってあきれられちゃったのかなって」

「そんなこと思ってないよ」 (そんな風には思ってない。勝手にいじけて拗ねてるだけ)

「そうかなあ」

「思ってないよ」

「あのあと何度も読み返してさ」

「!燃やして捨てろって言ったじゃん!」

「いいの?ホントに?」

「うん」

「そうしてほしいの?」

「うん。そうしてほしい」

「・・・まあとにかく読み返してさ、そしたら少しずつじょりぃの言いたいこともわかってきたような気がして。・・でもわかんないところもあるんだけど」

「・・・・」

「そうしてるうちに、あたしはじょりぃに悪いことを言っちゃったんじゃないかと思って、心配になって。傷つけたなと思った」

「傷ついてないよ」<頑固

「あたしに話してくれようとしてたんでしょ?」

「・・・・」

「・・・・」

ここでじょりぃ、正直に告白。

「・・んー・・・キミに話したいと思って手紙書いたのに、タマリンに相談すれば?みたいなこと言われたので恥ずかしい気持ちになったのかも」

「そうか。そうだよね。そう思ったよ」

「じゃ、聞かないでよ(笑)。言いたくないよ、こんなこと」

「言って違うとイヤだから、言うまで待った(笑)」

「ずるいな(笑)」

「そう。ずるいんだよ、あたしは。そういうとこ」

「あんな手紙書いて、バカだった」

「あたしに失望したんでしょ?もう今までみたいにつきあえないやとか思ってる?」

「思ってないよ」

「あたしは思われてるのかと思った。なんとなく・・・。気になって、電話したいとずっと思ってたんだけど、仕事忙しそうだし、悪いかなとも思ったりして」

「うん」

「なんか、お互いの考えてることがずれてたよね」

「そうみたいだね」

「あたしが『タマリンに相談すれば?』って言ったのはさ、あたしはてっきりじょりぃが仕事のことで悩んでいるものだと思いこんでたもんだから、だとしたらタマリンのことはすごく信頼してるみたいだし、頼りになる人みたいだし、その人に聞いてもらえばいいのに、話せばラクになるのにって思って、ああいう風に言っちゃったの」

「うん」

「仕事の事じゃなかったんだね?」

「仕事のことでそんなにクヨクヨしないよ、ワタシは。それにいずれにせよ、ワタシはキミに話そうとしてたんだし」

「・・・やっぱり責めてる」

「責めてないよ(笑)」



「話してみてよ」

「もういいんだ、そのことは」

「なんで?解決したの?」

「解決はしないけど、自分のことだし、自分の中で折り合いをつけた」

「ホントはあたしが頼りにならないから?」

「違うよ」

「じゃ、話してみてよ。アドバイスをすることも解決することもできない自信はすごくあるけど(笑)。でも話せばスッキリするかもしれないよ」

「話すと混乱するよ」

「誰が?あたしが?」

「どうかな」

「手紙の中にもあたしの負担になるからってあったけど、あたし、きっと負担にならないと思うよ」

「うーん・・・」

「・・・実はあたしのことが嫌いだけど、しかたなくつきあってるとか?(笑)」

「まさか(笑)」

「じゃあ、負担にならないし、びっくりしないよ。何聞いても」

「・・・話したいことは第一段階と第二段階に分かれていてね」

「うん」

「第一段階の話は負担にならないけど、第二段階の話は負担になると思う」

「なんだそれー。・・・あたしのこと嫌いとかいう話でなければ、負担にならないし、ショックも受けないと思うけどなあ。例えじょりぃが『実はパパを愛してる』と言ったとしても、そりゃ解決しろって言われれば困るけど、負担にはならないよ、きっと」

「そうかなあ。・・・でもパパを愛してるって話ではないよ(笑)。念のため」



「なっちゃんやきょんさんには話せないことなの?」

「・・・なんで聞くの?」 (またそういうこと聞くんだから)

「だって、特になっちゃんとはつきあいが長いんだし、いろいろじょりぃのこともわかってくれてるじゃないですか」

「うん」

「きょんさんだって、毎日一緒に暮らしてるわけだし・・・そういう人たちになら話せるんじゃないの?」

「・・・・」 (どういうつもりで聞いてるんだかなあ)

「話せばスッキリするんじゃない?」

「二人には話す必要のないことなんだ」(だって、既に知ってることだしね。ヘテロじゃないって話は)

「話す必要がない?」

「うん。それに、誰でもいいから話したいと思っているわけじゃないし」(手紙読んだんだろー?)

「そうか」



「あたしはじょりぃが・・・なんていうか、あたしとのつきあいかたを変えちゃうんじゃないかと思って、すごく不安だった。傷つけちゃったと思って、それも気になって気になって。こんなに他人に対して気になったのは初めてかもしれない」

「・・・ごめんなさい」

「他の人なら放っといたと思うけど。めんどくさいし。つきあいがなくなるならそれはそれで別に構わないしって思うし。でも、じょりぃのことは気になってしょうがなかった」

「・・・」

「それに、じょりぃの悩みは、もうあたしの悩みになってるし。じょりぃの手紙にあったのと同じ事だよ。じょりぃの悩みが解決するまで、あたしもずっともんもんとしちゃう、このままじゃ」

「・・・申し訳なく思っております」

「実は双子なのかな?(笑)」

「なんだそれ(笑)」

「お互いの悩みが自分のものになってしまうから。・・・腹違いの双子とか」

「そりゃ無理だ(笑)」

「でもほら、体外受精で代理母とか使えば」

「卵はひとつしかないんだからそれは無理でしょ」

「えー、だって、同じ父親と母親からそれぞれ受精させて、代理母にそれぞれ入れちゃえばさー」

「それは『兄弟』とか『姉妹』と言わないかい?双子でなくて」

「・・・・・?あ、そうか。ホントだ(笑)」

---このへんで、だいぶゴキゲンが直ってきたじょりぃでありました。

しかし、まだまだ続きます。つづきは明日。


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