東京の思い出2 2005年05月17日(火)

同じ郷里から出てきて同じ大学に入ったが、学科が違っていたので入学後はほとんど会う機会がなかった友人と、三ヶ月ほど過ぎたある日、学内でばったり顔を合わせ、近所だというアパートに招かれることになったが、「ほら、見て」と言って友人が開いた押入の真ん中に大きな仏像がただ一体だけ置かれていたのに驚いて、これはどうしたことかとこちらから聞くまでもなく、宗教の話を熱っぽく始めた友人を見つめながら、東京は油断のならない街だという思いをさらに深めたわけです。

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