後悔日誌
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2006年09月27日(水) 常連


看護婦さんから名前で呼ばれて「お熱測ってくださいね。」とか
「今日は点滴少し早めますね。」なんて言われてすっかり常連な気分。

無機質な天井にぶら下がるビニールバッグ。
黄色い液体がとくとくと滴り落ちて右手から体へ。
寝心地の悪い硬いベッドに水色のいかにもって毛布を被りながら目を閉じた。


診察室からは色々な相談が聞こえる。
顔は見えないけど、たくさんの人がそれぞれ悩んでる事は分かる。
不安を吹き飛ばす声で診断する先生の声。
それに応じる患者の反応。
採血やら点滴やら、それこそ休む間もない看護婦さんの足音。
自分だけが時間が止まったような錯覚を感じた。


「はい、しばらく指で押さえてくださいね。」
あっさりと針を抜かれて診察室を後にする。

待合室の喧騒。
事務的な受付からの呼び出しの声。
「雨があがったんだ。」
そんな患者のやり取りを横目に外へ出た。
病院の外は眩しすぎて、なんだか目を細めた。

「あっちいな。」
こそっとつぶやいて愛車に乗り込む。
フロントガラスの雨粒がきらきらしていてワイパーをかけるのが惜しい気がした。



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