- 2002年01月23日(水) 普賢岳
長崎駅からバスで2時間。 雲仙の温泉街に到着した。
標高700mの町だけあってさすがに寒い。 朝は雪がちらつくほどで、車道にも残雪が…これが九州なのか、と感じた一瞬。 無謀?なんだろうか。 早い昼食を済ますと山へと向かった。
山道は真っ白で、道端には見事な樹氷がずらり。 冷たい山道を黙々と登り仁田峠へ。 本当はここまではバスが運行しているのだがチェーン規制で運休だったんだよね。 大きな駐車場もガラガラに空いていた。
さて、目を引く看板。 この先は危険です。十分な装備で…ってやつだ。 既に気温は氷点下。風はないが、山頂の方面はガスってて全く見えない。 まあ、とにかくロープウェイの山頂駅を歩いて目指した。 足跡はひとつもなく、雪は深い。
雲仙の山はいくつかの山が集まって形成される複合の火山だ。 噴火前までは一番高かった普賢岳(1359m)、ロープウェイもあり気軽に楽しめる妙見岳(1333m)、そして国見岳(1347m)。 他にもいくつかピークはあるが、とりわけ迫力あるのが先の噴火で出来た平成新山(1486m)の溶岩ドームだ。 普賢岳の中腹が噴火してもっと高い山を形成したと…自然の力は驚異的だ。 ちなみに平成新山はまだ危険なので入山禁止である。
霧、雪、高低差、いろいろな条件の中、前へ進む。 ロープウェイの山頂駅から少し進んだ所には妙見神社があり、安全を祈願した。 脇には再び警告の看板が…。
雪道の下りは怖い。 足がどこまで入ってくかわからないし、たまに溝が掘ってあったりして危ない。 登った分、また降りて、そして普賢岳へ。 驚いた事に、別ルートから足跡発見。 さんざんバージンロードなんて騒いで歩いてたのに戦意消失気味。
とはいえ、残すところ300mか。(高さでね) 急斜面の登りも足取りは軽い。
頂上手前…前のグループに追いついた。 老夫婦が二人、よくやるもんだな…と、感心した。
頂上へは一番乗り。 1359mのピークはさすがに風も強く、あちこち凍っている。 気温はマイナス5.5度、ガスが抜けたところは絶景だ。
平成新山のピークもガスの中から姿を現した。 なんともいえない感動。 ここまで来て良かったな、と正直に思えた。 しばし時間も忘れたが、ピークは狭く、断崖絶壁。 落ちたら大変なのでお別れした。
下山後、雲仙の温泉で疲れを癒し、地ビールを味わう。
こんなにうまくいっちゃう日も珍しい。 困ったのは帰りのバス内だけだったかも。
トイレに行きたい…。
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