空にオチル
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寒い寒いと泣きわめいては人の体温を奪い取ろうと目を光らせる君。まだ足りない!まだ足りない!寒いんだ寒いんだ!!わめきながら、呪いながら、震えながら与えてくれた人の顔すら思い出せずに君はどこまで、堕ちていくつもりだ。ぬくもりは掠め取るものでなく、分かちあってこそ、その意味を成すもの。あぁ君のそのなけなしの体温を必要としている人が、そこにいるというのに。