空にオチル
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無風こそが、たちまち君を、地に叩きつける。
怖れるな。
どんな風も、糧にして高く飛ぶんだ。
君をつなぎとめるのは、原点という
何よりも強い、一本の糸。
忘れるな。
この糸こそが、君をどんな高みにも、まっすぐに導いてくれる。
空は、激しい突風が吹き荒れ
高ければ高いほど、風は強くなるだろう。
迷うな。
この強風こそが、君が高みにきた証。
容赦なく吹き荒れてくる
全ての風はあの青い空にたどり着く為なのだから。
ぼくらは、細い骨に、紙を張っただけの
ちょっとした向かい風にも、煽られそうになる
小さな小さな、白い凧。
でも、心を決めて
風に立ち向かい続けるとき、必ず
あの青空高く高く、いけるから
君よ、風にのろう。
さらに高みへ、あの空高くいこう。
だって、ぼくらはその為に生まれてきたんだ。
あの青空を鳥のように、自由に。
幸せになる、ただそれだけのために。
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