空にオチル
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冷徹に急所を見極め、
慎重に武器を選び、
そして、あたかもそれが事故のように装う狡猾さで、
わたしは、あなたに言葉を放つ。
あなたより優位に立ちたくて。
あなたをとどめておきたくて。
あなたを傷つけてみたくて。
何をしても許されるような、そんな傲慢さで。
あなたはよろめき、そして倒れ。
わたしは、血にまみれたその傷口をみた。
ずっと癒えないであろう、その傷口をみた。
ハンター、銃を撃っても、手に入るのは、ほしいものの、死体だけ。
一生消えない赤の記憶に、苦しみながら、生きるがいい。
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