空にオチル

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花火。

あなたは花火で

そんなにも美しかったから、

儚い見事な花火だったから、

わたしはその余韻にとらわれたまま

空を見上げたままでいる。


知っているのに、知っているのに。

再び、あなたの花火が上がるのを

祈る思いで。


私はその余韻にとらわれたまま

夜空に目をこらしている。

知っているから、知っているから。

闇の空に、私の瞳に

あなたの花火を焼きつけようとして。



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