雑草的愛らしさ。受付番号195番。 2004年03月15日(月)
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最近とみに描きたいものは、
何気なく踏みつぶしそうになる小さな雑草や、
それぞれの家の人が大事にしているんだろう、
玄関先でよく見かける植木たち。
ちょうど春だし、固いつぼみがほころんでステキ。
なんども手折ってしまおうかと思うけど、
そのときその瞬間、その光での君が好きなのに、
手折ったそばから失われていくのは目に見えている。
せめてものの慰みに、写真を撮ってみる。
小さすぎる雑草は、ピントさえ合わず、
うまく撮れてもその姿は全く別物。
震えるような水と光は、自分の心に蘇らない。
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材木屋さんを探していたら花屋があって、
小さい鉢植えを買ってみる。
長く生きてくれるといいなと思う。
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鉛筆で軽くデッサンをとって、
インクで明暗をいつもよりツメる。
その後着彩の下素描としてのペンタッチを。
ペンは最終的には消えてしまうので
少し強めにとる。
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結果から言うと、この絵はやっつけ仕事にならずに
最後まで熱意を持って辿り着いた。
花よりも、皿が丸くならずに苦労したな。
日が迫っていたので、もう絶対失敗できないと
緊張で手や足がぶるぶる震えた。
最後の6時間。「6時間でできなければいつやるんだ」と
センセの渇を思い出す。
金曜日に完成、土曜は卒園式と学童説明会に出席、
日曜日に搬入。受付番号は195番だった。
by HPY
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