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さよならだけが人生か         2004年03月02日(火)

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舞台のはじまり

駒場で演劇の最終日公演を観た。
20人くらいしか入れない、小さな劇場。
早めに行ったので1番に入場し、
久しぶりに現代音楽を聴きながら、暗い中
ひとりで開演を待つ。
誰もいない、開演を待つ時間さえ楽しい。
舞台装置は何もなく、ただ照明が後ろからぼーっと光る。
この影はわたし。

昔「さよならだけが人生か」という舞台を見て、
えらく印象に残っているが、今回のもまた
忘れられない記憶となるだろう。
舞台装置はほとんどなく、役者の動きと音響だけで、
ここは海となり、古い家屋となり、
学校、堤防、路地、公園、
黒子は犬であり鳥であり虫であり内なる声であり
いろいろな景色を見る。

はじけるように飛び出した彼女、
人の顔をこんなに暗い背景のスポットライトで、
喜怒哀楽つぶさに間近で見ることができるなんて
嬉しすぎる!!! 一心に脳内カメラをまわす。

最後にひとつだけ舞台装置が。
それは机。
舞台後、感想を記入するフリをして、
美しい机を記憶に留めるようメモをとる。

舞台の終わり

◆参考リンク

東京公演は終了し、3月18日から大阪公演。
文学的な、苦悩、解決せずに続く日常、
でも観劇後はなぜかすがすがしかった。

by HPY


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