コーディング〜絶縁体をつくる 2004年02月20日(金)
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水彩紙にテンペラ、続き。
水彩でもあるテンペラでガシガシこすった後、
ペンで起こすと、紙が擦れて剥け、
とても描きづらい。
ここで考えた。
インクは吸収性地で紙の方がいい、
インク+ペンは、紙・キャンバスどちらでもいい。
テンペラは紙・キャンバス・石膏地、All OK。
油彩は吸収性地だとマットになり、
表現としての不都合はさほどないが、
保存上紙はまずい……。
ここでたどりついた実験。
絶縁体をつくろう。
紙にインクで下描きをし、油彩を塗る前にアクリル・ジェルを塗る。
そうだ、ついでに盛り上がりで凹凸もつくろう。
試しにやってみると、油彩の発色が実にいい。
時間を経て裏を見ても、オイルの抜けが全くない。
油彩は透明なので、下描きの線が綺麗に残るし、
透明感の上にテンペラ白を置くと、
混合技法独特の重層構造ができあがる。
それになにより手軽なのもいい。
ジェルが乾くまでそれなりに時間がかかったので、
以前描いた途中の絵を引っぱり出して
油層色彩+テンペラ白ハッチングをやってみる。
イメージは頭の中から生まれるんじゃなくて、
手や道具から引き出される感じ。
そういうのも結構面白いな。
by HPY
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