絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


販売について考える〜今年も頑張ろう         2004年01月04日(日)

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軽い気持ち、でもすごくやる気で参加したフリマ。
その動機は、画廊に来る絵画ファンではなく、
一般の人たちの反応が見たかったから。

額装したのは5枚程度。
インチ額と写真額。
一枚は新規購入。1500円くらいで買った。
他のインチ額は家にあったもの。
見たら3500円とか値段がある。
絵入りで5000円以下では売りたくないなぁ、と、
それくらいの値をつける。

ポスカもさ、写真屋に発注したから、
それなりに原価かかってるじゃん。一枚200円。

あとの水彩・素描はマットだけつけて透明袋に入れた。
まぁこれは原価100円以下だけれどさ。
気に入っているのが多かったから、
それなりに値段をつけた。
見栄えは悪くなかったと思う。

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要するに、原価に制作時間を乗せて
利益を得ようとしたのね。
でもそれは売れたらのことで。
隣の工芸の人と少し話したけれど、
もう原価すれすれで売ってるのね。
同じような即売会でも、アートフェスとはちょっと違う。
フリマや即売に慣れている人は、トークがうまくて。
それも魅力のひとつだよね。

一緒にやった人はその辺の感覚がきちんとしていたと思う。
わたしは「自分をあんまり安く値をつけちゃダメだよー」と
言ったけれど、こんな助言しなけりゃよかったと少し後悔。
安く売って、その分たくさん描いて、
どんどん上手くなって、
ニーズが増えていったらだんだん値をあげていく、
これが自然なんじゃないかな、という気持ちに変わっていく。

いつも通り「部分とかばかりで、花の絵とかはないのねぇ」
と言う感想もあり、絵のテーマとしても
まだまだ需要とはかけ離れているのを思い知らされる。
マニアックなんだよねぇ。
好きで描いている絵と、部屋に飾りたい絵のギャップ。

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相棒は制作しないけれどアート系の人間だから、
「アート系のお店で販売するのならその値段でもいいけれど、
こういうフリマでは、
お得感があるような値段じゃないと出ないよ」
と最後に助言。「自分で買うことを考えてみなよ。」

わたしはたかだか1000円の買い物だって、
ものすごーーーーーく悩み、当日買いは諦めて
後日に行くような財布の固い人間で…。

そのとき、制作者の気持ちとは別の、
購入者の一般的な感覚を忘れていたことに気付く。

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日曜、相棒と100円ショップに行き、商品をじっくり見る。
「こんなのも100円なの?」と驚きながら、
たいして必要とも思われない買い物を楽しむ。
うん、楽しかったね。それからまた考えている。

売れればいい、というものでもないけどさ。
そう、技術は安売りしてはいけない、という
気持ちも残っている。
でも需要のない技術なんて何の役にたつの?
わたしの持っている技術なんてたかがしれてる。
そうだ、うちの押入で眠るよりも、
誰かに飾って貰った方がいい…。

本当に?本当にそう思う??
例えば原価割れすれすれでも、
そこまでやる気力はある?
オークションとかバカみたいに安く売ってるよね。
浮かんでは消える自問自答。

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作品自体はじっくり見てくれた人が多かった。
この辺はシアワセ。画廊ならこれだけでもいいけれど。

画廊とは違い、一日で終わる。
体力的にはありがたい。気持ちも消耗しきっていない。
今はただ来てくれた人、わたしが設定した価格でも欲しいと
買ってくれた人への感謝と、
楽しかったなぁ、またやりたいなぁという気持ち。
今度はもう少し上手くやりたい。
途方もない夢想家から少し地に足がついてきた感じ。

どうなるかわからないけれど明日からまた、制作頑張ろう。
それから体を張って、いろんな機微をみてみたい。

by HPY


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