絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


大入り満員         2003年11月18日(火)

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本日の制作時間、2時間弱。
背景前面にペンで線を引いてみる。
縦横にいろいろなパターンで分割してみた。
この上に透明油彩をのせるつもり。

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招待券を頂いたので、午前中日展を見に行った。
毎年行くわけじゃない、5年ぶりくらい。
久しぶりに見た日展、予想に反してとっても面白かった。(^▽^)

日展の写生を基底とした具象傾向に賛否両論あると思うけれど、
わたしは今回は賛。
なまじっかな抽象傾向の絵と比べて
観察から来る絵は、面白味は少なくても強いし安定している。
風景にしても静物にしても、とても綺麗だった。

風景で気に入った絵が2枚ほどあって、ハガキを買った。
こう、一見写真的な絵に見えるのだが、
どうしてどうして、巨大パノラマだったり、
木のモコモコと盛り上がり、そこから上へと雲に繋がっていく
何気ない風景画に見えて、
ありえない景色、現実でそうであろうという予想よりずっと面白い。
何よりも明るくて綺麗なのが気に入った。

人がたくさんいてやっぱりゆっくりは見られないけれど、
お客さんは割とこうのびのびしているような気がした。
物見遊山的な、わいわいと通り過ぎるような感じもしたけれど、
しかめっつらして「この絵はどう理解したものか」と言った表情よりも、
単純に「これ、綺麗ねぇ〜」と、気に入った絵の前にわらわらと集まっていく。

…ような、気がした。(^_^)

人のために描くか、自分のために描くか、
その答えにはみんな即答できると思うけれど、
自分の思ったおもしろさ、美しさを
他人に感じさせる、となると…。
技術は人を安心させ、共通する最初の言葉となる。

日展のスタンスを是とすると、
他の絵が「作家の独りよがり」的に見える。
日展が他の団体と比べものにならないくらい
連日大入りなのも分かるような気がするなぁ。

大入りと言えば、都美館で同時に開催している大英博物館展。
イベント会場入り口から続く長蛇の列が、
昨日はチケット売場を過ぎ、外扉を出て、階段を上り、
丸い大きな鏡を過ぎ、美術館門あたりまで行列が連なっていた。
それこそ日展の客動員数なんて比べものにならん。(^_^;
こんなにいっぱい美術が好きな人がいるんだなぁ、と感心。

by HPY


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