面白すぎだよ、銀河英雄伝説。 観ても観ても終わらないヨ。 いったい全部で何話あるんだ。 こんな大作今までで見てなかったおかげで、今とっても幸せ! どうしよう・・・私、この話、見るの初めてだし、小説も読んだことないのに、なのにこの慨視感の嵐は何? 姉に異常な執着を示す豪奢な美形の天才主人公ってだけで、兄弟モノが三度の飯より好きな選民主義が服着て歩いている私にはたまらないというのに、それを陰日なたに支える有能な幼馴染の兄ちゃんとか、背後に控える冷徹詐術家参謀とか、さらに戦争を何よりも嫌っているのに、皮肉なことに誰よりも戦争の天才という憂いを秘めたもう一人の主人公とか、その身辺を世話する聡明な14歳の少年とか、加えて日本語なんだか独逸語なんだか帝国語なんだかよくわからんが華々しくも仰々しい台詞回しに、壮麗に流れるブルックナーのシンフォニーなど・・・ああ、もうたまらん。華燭の盛典とはまさにこのことだ。 この話には私が小さなころから読んできた書物、観てきた映画、聞いてきた音楽の集約がありました。私の好みのすべて集約されていました。その趣味の合致ぶりにただもう身を震わせるばかりであります。 おかげで、今日はタグを打つのに、line-height のところを Rein-hard (ラインハルト)って打ちそうになったじゃないか。 卿は私に溺れ死ねと申すのか。ああ、いいとも、溺れ死んでやろうじゃないか! あの金髪の兄ちゃん面白すぎなんだよ。 つーか塩沢さんがいた、塩沢さんが! 出ているとは聞いていたが、発声して0.1秒ですぐ塩沢さんの声だってわかったよ。 あー、この人の声、好き好き好き好き。 と異様なテンションで始まった今日の文書が示しているように、4月からキッズで再放送している銀河英雄伝説にただいまもの凄い勢いではまっております。 話のほうはあいかわらず登場人物多すぎで、名前がなかなか覚えられませんが、声あてている人が有名な人ばかりなので、人物のほうは声で判別がつくし、親切なナレーションが入るおかげで、話全体の流れも掌握できて置いてけぼりをくらうこともありません。 一つ一つのエピソードも情感深く、話全体のスケールも壮大にて豪華、それでいながら、迷子になることもなく解りやすいです。 この話はすべてにおいて規模が大きいのですが、この話に出てくる戦艦というのが、これまたやたらと艦橋が広いです。 艦橋にオーケストラピットを抱えているんじゃないか?と疑いたくなるぐらいに広いですよ。ここはオペラハウスか。 こんなところで指揮をとった日には、思わず、文句があったらいつでもベルサイユにいらっしゃいと打電しそうになりそうです。 しかし、私がこんなに面白いと思って夢中になっているOVAも、原作ファンの人からすれば、やはり不満があるのでしょうか。 あのキャラデザはなんだ、けしからんとか、 原作特有の台詞回しがまったく再現できておらんとか、 ここでマーラー5番を使うとは何事だ、ここはドボルザークの7番に決まっとるだろうがとか、 何故、あのエピソードを改変したのかとか、 こんなもの銀英伝じゃないとか、 塩沢兼人がオーベルシュタインなんて駄目駄目。 富山敬がヤン・ウェンリーなんて認めない。 なんて言っているんだろうか・・・。 きっと言っているんだろうな。 ああ、私は今、本気で銀河英雄伝説が羨ましい。 なんでエリア88はこの枠で製作してもらえなかったんだ。 そんなことをいっていたら、塩沢さんの風間真と富山さんのミッキー・サイモンが見たくなってきた。
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