エリパチもんは・・・いやだ・・・ どこまでいっても ぱちもんの匂いがする・・・ ごめんよ・・・バビル二世 バビル偽とかいって。 先日バビル偽こと、01年版バビル2世をボロクソにいった私ですが、けして、このアニメが憎々しいということはありません。 この作品に対しては、怒るとか憎らしいとかそういう感情は沸かないです。 表現が稚拙なのは間豪事なき事実だと思いますが、見ていて嫌な感じはしないです。 むしろあまりにへたれた作風に、笑いが止まらなくて腹が痛いぐらいですヨ☆ その崩壊さ加減に妙な可愛らしさがあるし☆ 例えるならば、岩鬼が試合始まっていきなり豪快な場外ファールを打つみたいな感じ。 最初から外しまくり感ビシビシですが、あんまり怒る気はしない。 同じ外しまくりでも、エリアの場合は里中がここぞってときに、連続4打席フォアボールで押し出しで一点取られて、何やってんだ、テメェ、マウンドから降りろォっていう感じですが。 このリメイクは(まだ全話見てない)どうやらだいぶ設定を変更していようで、オリジナルキャラが大勢登場したりしていますが、古い作品ですし、当世風な変更というのは、あってもいいんじゃないかと思います。 浩一が無茶苦茶強い絶対的なヒーローではなくて、不完全な悩める能力者、ナイーブでちょっとやおい臭くって、可愛がられる美少年っていうのは、今の視聴者の嗜好に合わせたものでしょうか? ヨミも武器商人に変更になっているようです。 おかげでどうもヨミがセコくてみみっちいんですが、意味不明の世界征服を掲げて騒いでいるより、こっちのほうが、現実的っていったら現実的なのかもしれませんね。 横山漫画では確か女の人はあまり活躍しないで、男ばっかりだったように記憶しているのですが、01年版は女性キャラも大勢活躍しています。 なかでもラーゼフォンのはるかさんみたいな女性が主人公より目立っちゃっているんですが、こういうお姉さんキャラが出張っちゃうのも、当世風な傾向なんでしょう。 ヨミも怖くないし、バビル2世も弱っちいし、話もセコいし、スケールもちっちゃいいんですが、 でも、浩一が可愛いから許す。 でもエリア偽は許さん。 何故なら シンが可愛くない。 シンが偽者臭い。 このページの作者が風間真ファンなのは、ここの文書を読めば一目瞭然なのですが、それでは私はシンのどこが好きかというと、 いや、ケツも好きなんですが、 シンが、自分の命が人を殺すことで成り立っていることに苦しんでいることなんです。 シンは最初から最後までずっとこのことに苦しんでいる。 第1話の「悪く思うなよ」と敵機に照準を合わせたときから、最終話の「こんな美しい空をなん年も・・・なん年も血に染めたんなんて・・、神様じゃなくたって、怒るだろうな」までずっとずっと。 こんなところで死んでたまるかと、生きることへの凄まじい執念を持ったシンが、自分が生き残るために人を殺す、したくもない人殺しを。激しい葛藤と苦悩とともに。 そこが好きなんです。 傭兵家業に生きるシンの葛藤と悲哀は、この漫画の見せ場といっていいぐらい、至るところで繰り返し表現されている。 私はそれが、風間真という男を語るときに外せない要素となっているといっていいかもしれないと思っている。 人殺しは楽しいかい?とカメラマンロッキーに聞かれて、何も返答出来なかったり。 自分達は人殺しなんだよな、とミッキーに言葉を漏らしてみたり。 50万ドル稼ぐためにあと何人殺せばいい?と声を荒げたり、 あんた今日まで生き残ってきたってことはそれだけ人殺しが上手だってことだろ、と脱走兵に言われて言葉に詰まったり。 オリーブ畑の姉ちゃんにバラの花束突き帰されて、泣きながらエーゲ海に捨てたり。 人殺しが板についていた自分に震えたり。 自分の手は血で汚れてしまったと除隊しても涼子のもとに戻れなかったり、と。 それに対してアニメだけれど、 シンが日本に帰りたがっているというのは伝わる。 涼子のもとに戻りたがっているというのも伝わる。 裏切った友人に問い詰めたいというのも伝わる。 こんなところで死んでたまるかという気合もまあ伝わる。 でも、人を殺すことに苦悩している描写がないんだよなぁ。 何しろ88に生きて帰れて喜んでいるぐらいだし。 金で命のやり取りをする外人部隊に売り飛ばした友人を憎んでいても、そこで人を殺している自分は憎んでなさそ。 下手すると、日本に帰るためなら、人殺しも仕方ないと思っていそうに見える。 今回悲願の150万ドルが貯まったわけど、なんかこのシンは除隊したら何の躊躇せず涼子のもとにすっ飛んでいきそうで嫌だ。 そんな風間真は嫌じゃ。 エリパチもんは・・・いやだ・・・ どこまでいっても パチモンの匂いがする・・・ 返して!!あたしのシンを返して!! ケツがデカイシンなんて嫌じゃー。
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