ネタ帳

コノハナ【MAILHOME

#9 音速のタイトロープ その2
2004年03月07日(日)

---わかったこと---
1.88レギュラー陣も新庄のことを煩いと思っていた。(やっぱりなー)
2.88傭兵達もラウンデルのことをただの執事のおっさんだと思ってた。(やっぱりなー)
3.広橋さんもラウンデルのことをただの執事のおっさんだと思っていた。(おどろいちゃいましたねー)

私はラウンデルが銀狐の異名をとる豪腕パイロットなのを知っていたので、別に正規軍エースアタッカーと聞いても驚かないわけですが、タイト・ロープの話をやるというのは予想していなかったので、ひどく驚きました。
あれは山岳基地じゃなきゃ出来ないエピソードだと思っていたものですから。
でも、よく考えてみるとこれがないとラウンデルが居る意味がないんですよね。
今のまんまじゃ、ただの管理人さんが執事でしかないし。
彼を出すならそれなりの意味と役割が必要ですし。
つーかあれならグレイスン〔※サイバーフォーミュラに出てくる執事〕のほうがよっぽど役に立っているもんな。
(あ、ここのところはギャリソン時田〔※ダイターン3に出てくる執事〕でも、青木さん〔※マイトガインに出てくる執事〕でも、各自の世代と好みに合わせてお好きな執事の名前を入れてくださいね。)

今週のお話は前回ミッキーにご高説を説いた新庄が、逆にやり込められるお話でした。
ミッション参加が危ぶまれた88ナンバー2ですが、今週はちゃんと出番がありました。しっかりメンバーに選ばれましたよ。
よかったね!ミッキー!
しかも爆装トムキャットです。先週偉そうな口を叩いた新庄の腕も捻りあげちゃいます。新庄も地獄を飛ぶミッキーの背中に言葉が出ません。
新谷漫画だと、タイト・ロープってのはラウンデルの雄姿とキムの活躍が見せ場で、真の主役はウォーレンという話なんですが、アニメのほうは同じ題材を使っていても、ずいぶん視点が別のところ移っていました。
予想に反したことに、ミッキーにはこれまでのぞんざいな扱いから一転して、活躍の場を与えられておりました。
しかし、よーし今日の主役は君に決定☆と思ったその時に、あはれ主役の座は食堂のおばちゃんに持っていかれてしまうのでした。
ミッキー…食堂のおばちゃんに負けてどうする・・・。

ラストの昨日あの席で食事していた奴が今日はもういないっていうのには、ちょっとほろりとなりそうになりました。そんな逝っちまった傭兵に食事を用意するおばちゃんにも心が動かされました。このアニメをみてはじめてエリハチっぽいところがあったと思いました。9話にして始めてエリアの空気を垣間見ました。紙切れよりも薄い命、燃え尽きるまでわずか数秒が数秒でしたが、見えたような気がしました。

が、しかーし!
昨日いっしょに釜の飯食った仲間が今日にはもういないっていう寂しさと悲しさは、感じられたけど、自分の命が人を殺すことによって成り立っているという哀しみが全く描けてないだよなぁ。
ここの傭兵達は自分が狙った敵機の中にも人間が乗っていることは全く頭の中にないだろ?
キトリは自分が照準を合わせた敵機にも生きている人間が乗っていることなんて全然気にも留めていないだろ?今日生きて帰ってこれたってことは、それだけ人殺しが上手だったってことだけど、そんなこと気がついちゃいないだろ?
ミッキーはどうだい?シンはどうだい?
仲間がいなくなった悲しみを描けても、命の危機にさらされる恐怖が描けても、自分の命が人を殺すことによって成り立っているっていう地獄が何も描けていないんだよねぇ。
人殺して生き残っているっていう葛藤が苦しみや哀しさがこいつらからは微塵も感じられないんだよ。
なんでミッキーが独りでナパーム落としにいったかわかるかい?
エースコンバットやっているんじゃないんだよ。

ミッキーを見て格好いいという新庄はエリア88を何も理解していないと思います。




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