ネタ帳

コノハナ【MAILHOME

#4 裏切りの空 vol.2
2004年01月31日(土)

ひどい、結論からいってひどすぎる。
これはもう、3DCGがショボイとか、作画が安っぽいとか、ミスキャストじゃないかとか、オリジナルキャラがどうこうとかいうレベルの問題ではない。これは枝葉末節な事象ではなく、エリア88という作品世界の骨格にかかわる重要な問題である。
駄目だ、駄目すぎる、何もわかっていない。
88の魂ともいえる部分を全くといっていいほど、理解していない。
これまで、制作会社がアレだからとか、深夜アニメで予算が低いからとか、話数が限られているからとか、連載時と時代は変わったから、とか許容すべき部分は許容してきたつもりだが、これだけは大陸作画や予算など、諸々の諸事情を差しぬいても言える。

風間真のことをまるで理解していない。

88に生きて帰れて喜んでいるシンって・・・

この話は、シンがエリア88に「戻ってきてしまう」話ですよ?
これまで生への激しい執念で、人殺して生き延びてきたシンが、生きることを放棄し、死を受け入れたその時に、自分が88滑走路に辿り着いていたことに、気がつくお話ですよ?
これでやっと、エリア88から逃れられるというその時に、自分は砂漠の中を彷徨しているうちに88基地に戻ってきてしまっていた、また、明日から生き残るために人を殺す日々が始まる・・・生き残るために人を殺す日々が。うな垂れて地獄の滑走路を独り歩いて生還するシン。
その日悪魔は"生きろ!"といった・・・
そういう話なんですよ。
風間真という男はそういう男なんですよ。
自力で88に辿り着かせなくてどうするんだ。
これじゃ、野垂れ死になりそうになったところを新庄に助けてもらって、俺ってラッキーvvになっちゃうだろ?
エリア88に戻れて喜んでいるシンなんて・・・そんなの、そんなのシンじゃない。

なんでシンが88で苦しんでいると思っているんだよ!

ああ、作品のコアな部分がここまで否定されようとは。
子細な部分だったらいい。新しいエピソードを加えるのもいい。オリジナル話もいい。
でも、基本となる世界認識・人物造形にズレがあるのは、見ていて辛すぎる。

もう駄目だ。もうここの文書書くのも・・・終わりにしてしまいたい・・・




頭上をかるめる排気音・・・
青く輝く誘導灯・・・
地獄を照らす着陸灯・・・
その日、悪魔は
"生きろ!"といった・・・





まだ私に書けというのか!悪魔ーッ!



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