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24082

■ドメスティックバイオレンス■

DV(ドメスティックバイオレンス)防止法というのが
明日13日から、一部を除き施行されます。
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」
今まで「夫婦間のトラブル」として見過ごされがちだった
家庭内の暴力が、刑事事件として処罰の対象とされるのです。
警察は被害者から通報を受けると、暴力を止めて
被害者を保護し、今後被害が発生する事がないように
措置しなければなりません。
また、地方裁判所は被害者からの申し立てを受け、
(1)加害者が被害者の身辺に付きまとったり、
 住居や勤務先に近付く事を6ヵ月間、禁止
(2)住居から2週間の退去
(3)1年以下の懲役または100万円以下の罰金、
を科する事ができます。
日常的でなくても、半年に一度くらいのペースで暴力を受けている、という場合も多いようです。
普段はとても優しくて周囲の人からも好かれているのに、暴力を振るう時だけは顔つきも変わってまるで別人で、暴力に加えてそのギャップが妻を苦しめる事になります。子供はその様子を全て見ており、心に傷を持って成長します。そういった夫から女性、子供を守る為に出来たのがDV防止法です。
診断書を貰ったり、受けてきた暴力を年表のようにして書いたり、証言してくれる人を探したりしなければなりませんし、訴えたとしてもその後の夫の怒りを想像すると・・・、と大変な事も多いのですが、「法律がある」「夫婦間のトラブルでは片付けられない」という事実だけでも、加害者に警告する事が出来ます。法律として存在する事そのものが、大きな力になるのではないでしょうか。
雑誌で見たチェックリストを引用します。
1つあれば言動に警戒を、5つあればDVで確定。
●妻が使うお金に対してとても細かい
●子供の前で妻を侮辱する
●高圧的で「俺がお前を養ってやってるんだ」と言う
●妻に甘えて「君がいなければ僕はダメになる」と言う
●ドアを大きな音で閉めたり、家の中の物を壊す
●父親が母親を殴る家庭で育った
●感情が激昂する事があるが、その後とても優しい
●周りからは好い人だと思われているが家では別人
●自分が居ない間の妻の行動を細かく尋ねる
●妻の実家や友人を悪く言い、近付かないようにさせる

自分さえ我慢すれば、という考えは間違いです。
犯罪である事に変わりはないし、チェックリストにもあったようにDVは連鎖します。また、自分の大切な夫にこれ以上犯罪を繰返させない為に、自分は被害者だという意識を持つ事は大切なんじゃないでしょうか。とても苦しいし寂しい事だけど。
■2001年10月12日(金)■

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