君の記憶
梨生



 夕立ち

私たちは2人とも夕立ちが大好きで

雷に歓声をあげながら
大粒の雨に
わざと打たれた

あたたかい空気と
湿った土のにおいを
一緒に感じた

笑いながら手を引いてくれた
笑いながら一緒に走った


今は
窓から夕立を眺め

あなたを遠く思い出す




2001年05月30日(水)
初日 最新 目次 MAIL


My追加
エンピツ