奈良県生駒郡平群町には、図書館がない。公民館の中に、図書室と呼ばれるものがあるが、それは図書館とは呼びたくない代物である。
平群町のお隣の、大阪府八尾市には立派な図書館がある。とりたてて他よりも立派ということはないかもしれないが、一地方都市の図書館としては、結構充実していると思う。市民は本だけではなく漫画、CDやビデオも無料で借りられる。手塚治虫のブッダも全部揃ってるし、宮沢賢治も全集で揃ってるし、吉本隆明の著書もいっぱいあると満足気に私に話す八尾在住の知人。暇な時は一日に3冊読んで、次の日にまた図書館に行ってまた3冊読んだりしたりもするという。
似たような額の税金を払って、隣町でどうしてこうも差がついてしまうのか。本やCDやビデオを自分で買ったりレンタルするのはお金の限界もあるし、本の場合買ってたまっていくと、スペースの限界がすぐに来てしまう。ということは、図書館があるかないかは市民の読書量にかなり影響するはずだ。ひいては知的レベルや教養にも差がつくことだろう。財政がどうのこうの言って図書館の建設を延々と先延ばしにしている平群町には、一刻も早い町立図書館の建設をお願いしたい。
ついでに、もし無理だったら、せめて県立図書館を平群町に誘致するとか・・・。もっと無理?
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