Espressoを飲みながら

2001年06月29日(金) なぜか泣けてくる歌

なんで自分が泣くのかわからないけれども、
泣いてしまうものがある。

例えば、絵画で言うとシャガールの「ポエム」なんかは
絵を見ながら訳詞を読んでいると涙がこぼれてくる。
家で画集を見ているのならいいんだけれども、
美術館でも、涙が流れてくる。よく考えてみれば画集で気持ちを
揺さぶられる人間が本物を目の前にしてより気持ちを激しく
揺さぶられるのは当然のことなんだけれども。

歌でいうと、やっぱりカマロンなんだ、僕の場合。
特に感傷的な歌詞のを聴くともうだめ。
うるうるしてくるのだ。

例えばこんなの。
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僕達は川と泉で育つ、
他の人達は掘建て小屋の中、
僕達は特別なんだ

カマロンは君に言う
カマロンは君に言う
カマロンは君に言う

僕の歌うこのジプシー・サルサ
パコのリズムと共に生まれ、死んで行く
僕の歌うこのジプシー・サルサ
パコのリズムと共に生まれ、死んで行く

カマロンは君に言う
カマロンは君に言う
カマロンは君に言う

ジプシーの苦しみ、ジプシーの痛み
楽しいバンドの演奏で喜びに変わるよ
楽しいバンドの演奏で喜びに変わるよ

カマロンは君に言う
カマロンは君に言う
カマロンは君に言う

僕達は偉大な民族、
純粋な魂と、高貴なハートを持ってる
僕が歌うこのサルサは
ジプシーの手でインドからやって来た

カマロンは君に言う
カマロンは君に言う
カマロンは君に言う

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なんかこれだけなんだけど、歌を聴くとすごく泣けるんだよ。
この曲がマドリッドのジプシー達の間で大流行したのも
頷けるんだ。

ヨーロッパにはジプシーに対する差別意識はまだまだ
残っているから、ジプシーの生活というのはハードな
ものがある。

カマロンの歌は、そんな彼等をすごく励ましたんだろうと
思った。そしてこんな風に自分達の事を歌ってくれる
歌手がいるジプシーをどこか羨ましく思ってしまったりもする。


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空遊 [MAIL]

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