そういうふうに仕向けたのはたぶんワタシ。あの時、六時を指した目覚し時計が鳴らなかったら、ワタシ達、どうなってたんだろね。ふたりで顔見合わせてちょっと苦笑いしながらつないでた手をほどいた。好きな人がいます。あいつは好きだった人です。痛いです。だけど、また、好きにならないって言い切れないです。好きな人がいます。なのに、なのに、なんで?