SPICY TALK

先日、４５歳の誕生日を迎えたスクール長。
ちょうど休日と重なったので「今夜は外でご飯にしようか」とスクール長の提案で久しぶりにしゃぶしゃぶを食べに行った彼の一家は、お店の粋な計らいでケーキとシャンパンをプレゼントされ美味しく幸せな家族団欒を過ごしたのでした。

しかし、家に帰ってからのことです。

ピンポーン。

いつもならチャイムを鳴らすと大喜びで駆けて来る愛犬ポン太の姿がありません。
どうしたのだろう？と首を傾げながらリビングに向うと、出かける前と部屋の様子が微妙に違います。確か、この３人掛けのソファーは部屋の隅にあったはず、、、、、え？、、、、、それが何故ここに？、、、、、、、え？、、、、、、、そして、その脇にすまなそうにたたずむゴールデンレトリバー、え？まさか、ポ、ポン太ァアアアアアアア！！！！！！！！

誕生祝の宴に置き去りにされたポン太は、寂しさのあまり新調して半年も経っていないソファーの肘掛にガブリ付き、その顎の力で部屋の真ん中までソファーを移動させ、ムシャムシャとソファーを齧り尽くしたのです。

「あなたの誕生日が何もかもいけないのよ！！」

奥さんがそう叫んだのは言うまでもありません。

幸せと不幸せは隣り合わせ。
ポン太をグーで殴り叱ってもソファーは元に戻ることはなく、おかげでスクール長は、来月から小遣いを１万円ずつ減らされ、ソファーの弁償代金に宛がわれることとなったのでした。

誕生日だったばかりに、嗚呼、哀れスクール長。