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2004年09月08日(水)
 落し物。


それは午後2時頃の出来事でした。
最寄の駅の出口の階段をかけながら登っていた時のことです。
急に右足がふわりとし、そして軽くなったなぁーと思った時のことでした。
「落し物ですよ!」
ワタシの後ろを登っていたお婆さんにそう言われ振り向くと、それはワタシのサンダルでした。
しかしワタシの右足はしっかりとバックル付きのサンダルが履かされているのです。
ですが3段下の階段にはワタシのサンダルが落し物として残っているのです。


ほんの数秒頭を悩ませたものの、目を凝らして見た結果、状況の把握ができました。
3段下の階段に落とされていたものは、サンダルはサンダルでもサンダルの上げ底の部分、つまり靴底のみでございました。


ワタシは慌ててそれを拾うや否や、声をかけて下さったお婆さんと腹を抱えながら大笑いしました。
いえ、笑うしか方法が思いつかなかったのです。
そして、ピンチヒッターのスニーカーを購入したおかげで、ワタシの財布は右足以上に軽くなり、壊れてしまったサンダルの処分をお願いすると同時に笑みを溢した店員さんと一緒に、再びゲラゲラと笑うのでありました。嗚呼。




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