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2003年09月19日(金)
 寝坊×覚醒×失敗。


この日記を長いこと読んでいる方達にはお分かりのことだろうが、隊長は厳格な人だ。
他人に厳しく自分にもワリと厳しい。
基本的に妥協を許さない真面目な人間だ。
機嫌が良ければ冗談も通じるが、悪い時にはその冗談が引き金になり、夫婦最大の危機を招いてしまうことも多々ある。
分かっているのに余計なことを言ってしまうワタシにも問題が無きにしも非ずだが、ここではそれは置いておこう。
それだけではなく、彼は顔も濃く怖い。
正直夏は暑苦しい。
目が大きく鋭く、ぱっと見怒った顔をしている。
つまり、人を寄せ付けないオーラを常に発している人間なのだ。


そんな彼だが、寝ぼけている時だけは可愛い。
わざとなのか無意識なのかワタシには判断がつかないが、俗に言う甘えんぼちゃんなのだ。
「喉渇いたジューチュ・・・ムニャムニャ・・・。」
とか
「ジャム塗ってジャム塗ってジャムジャムジャム・・・ムニャムニャ・・・。」
とか
「キルたん暑いよ暑いよ、エアコンポチっとしてポチっとポチっと・・・ムニャムニャ・・・。」
などと、
佐藤浩一ばりの濃いい顔をして甘えたことをぬかす。
ある意味キモい。


今朝、目が覚めて時計を見ると6時50分だった。
隣りのベットを見ると彼はまだピースカ寝ていた。
いつも起きる時間は6時ジャスト、出社時刻は7時30分。


寝坊だ。


ワタシは足で隣りのベットをゲシゲシ揺らし彼を起した。
すると、
「あーよく寝た。おまわりさんありがとう。」
と言うと、奴はニカァーっと笑いながら身体を起した。
そして、時計を見るように言うと、顔がどんどん青ざめていったのだ。
「やべっ、遅刻する。」


隊長は急激に覚醒を始めた。
そして、なんで起さなかったんだドブス!(いつも起さないのに)だの、遅刻したらおまえのせいだドチビ!(オレのせいじゃないのに)だのといった悪態をつきながらシャワーを浴び始めた。
浴室の中からもなにやらブツブツと聞えてくる。
ワタシはと言えば、浴室の扉の前で
「ねえねえ休めば?休んで温泉行こうよ!ねえねえ休みなよ!」
と言い彼を唆し捲くった。


しかし、シャワーを終えてからの隊長は早かった。
もちろん悪態も続いていたが、とにかく早かった。
パンツ一丁でコンタクトを入れジャムパンをアイスティーで流し込み汗がひいた頃に髪の毛を整え愛用のクリニークの乳液をつけエゴイストをふりかけスーツに着替えると言う一連の作業を、ものの10分でこなしたのだ。
そして、
「何だ間に合ったじゃん!いつもこの位に起きてもいいんじゃない?」
と言うワタシの余計な一言に対し再び文句を言いながら会社へ向かった。


が、やはりまだ覚醒しきれてなかったというか余裕がなかったのであろう。
「あ、忘れ物!」と持たされたゴミの袋を当たり前のように持って、彼は家を出てしまったのだ。
普段どんなに頼んでもビンカンしか持って行ってくれない厳格な彼が。






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