あの手紙以来、初めて貴方に会った。
と言っても、会話を交わしたのはほんの3分ほど。 でも、ちゃんと私の目を見て話してくれた。 笑顔で話してくれた。
この間私がプレゼントしたかなりきつかったらしいお酒の感想や、 体調のことや、髪型のこと。 他愛のない世間話。
私はあまり時間がなくて一気に色々話したかったけど、 そんなことを知らない貴方はのんびりした口調。
だからかな。 『帰るね』と言った時、貴方はちょっと驚いてた。 「えっ?もう??」みたいな表情だったのが、ちょっと嬉しかった。 帰る直前も、ちゃんとこっちを見て手を振ってくれた。 そういう、些細なことが嬉しかった。
でも、一人の帰り道。 なんだか急に恋しくなった。
会っている時は、いっぱいいっぱいで。 そして「私はこの人のことが本当に好きなのかな・・・」なんてことを考えていたけど。
「もっと話せば良かったなぁ」と思った瞬間、急に恋しくなったの。 もっと色々あれこれ話したくて。 もっとちゃんと貴方の顔を見たくて。 伝えたいことはいっぱいあったのに。 あれもこれも、たくさんあったのに。
そう思ったら恋しくて切なくて、やっぱり好きなんだと実感してしまった。
久しぶりな感覚。 会いたくて切ないなんて、久しぶり。
貴方は、私のことを、どう思っているんだろう。
|