ふたつのこころ

2008年04月08日(火) それだけで。

ずっとね、自分がどうしたいのか分からなかったの。
貴方のことを本当に好きなのか。
貴方と付き合いたいのか。
貴方とどういう関係になりたいのか。
全然分からなかったの。

ただ、悩んだり落ち込んだりした時は貴方に話を聞いて欲しいし、
貴方のその手で頭を撫でて欲しい、と思う。
貴方の温かい空気に包まれたいとも、思う。

でも、何かが違うの。
なんだかしっくりこなくて。
モヤモヤしてて。
自分の気持ちが分からなかったの。

だけど、ふっと、思った。
「私は、貴方に貰うばかりで何も返せないのが嫌なんだ」って。

とても素敵な空気を持っていて、
目標も行動力も持っている。
周囲にはいつも人がいて、いつも笑いがたえない。
けれど真面目なところはちゃんと真面目で、お茶目な面も持っている。

そんな貴方に、私は何も返せなくて。
話を聞いてもらったり、励ましてもらったり、やさしさを貰ったり。
私はこんなにもたくさんのものを貰っているのに、何も返せない。
貴方が何を求めているのかも、よく分からない。
きっと、何も求めてはいなんじゃないか、とも思う。

でもね。
この間のメールで、『あのケーキはマジうまかった!』と言ってくれた。
2回も言ってくれた。
それって、少しは和んでくれたのかなぁ?って、思ったの。
本当に喜んでくれたんだなぁって、思ったの。

そう思ったら、なんだか、あれこれ考えるのが馬鹿みたいに思えた。
貴方は、何かを返して欲しくてやさしくしてくれるわけじゃない。
本当に、心から、私を心配してくれている。
浮き沈みの激しい私に「そのままでいいんだよ」って、遠回しに言ってくれる。

それが、全て。

そんな貴方が、素直に『美味しい』と言ってくれたケーキ。
迷惑かな?とか、1回作るのやめよう・・・とか思っていたけど、
貴方はちゃんと食べてくれて喜んでくれる。
なんか、もう、それだけでいいじゃないか。

決して『また何か作って!』とは言われないけど
差し入れを持っていくと、『今度はなんっすか??(≧▽≦)』と聞いてくれたり、
ケーキの話はしていないのに、『ほんとに美味かった!』と言ってくれたり。
そんな風に貴方が喜んでくれるのなら、私はそれで満足。
一瞬でも貴方を喜ばせることが出来るなんて、ものすごく幸せ。

そう思ったら、なんだか心が軽くなった。
私にも出来ることがあるんだと気付いたら、嬉しくなった。

貴方の疲れた身体と心を一瞬でも癒すことが出来るなら、
私はもっともっと腕を磨いて、甘い甘いチョコのお菓子を作っていくよ。

まだ、はっきりと恋なのかどうなのか、自分でも分からない。
でも、今一番幸せをくれるのは、他の誰でもない貴方です。
私の心の大部分を占めているのは貴方です。

それだけでいい。
今はまだ、それだけでいいよ。


 きのう  ひび  あした


みかる [めえる]

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