誰かに恋をする時。 やっぱり空気感に惹かれているな、と思った。
会った瞬間に、その空気をキャッチする。 威圧感だったり、ぬくもりだったり、一途さだったり、弱さだったり。 全てが当たるわけではないけど、なんとなく感じ取る。
正直、自分より大きな男の人は苦手。 私より小さな男の人なんて滅多にいないんだけどね。 なんか、見下ろされてるような感覚が、たまに怖い人がいる。 それは、威圧感なんだと思う。 そういう人は、大抵亭主関白タイプ。 馴染めない・・・。
恋をする相手は、その空気がするりと心に入ってきていた。 閉じていても、隙間を縫って入ってきた。 付き合ってみないと分からないことはもちろんあるし、 悲しいけれど、途中で空気が変わってしまうこともある。
貴方に会った時、私の心はある意味リセットされていた。 オープンになっていた。 それは、憧れの人と出逢った時の心境に少し似てたと思う。 まだ誰にも心を傷つけられていない状態だった頃。 そんな心境に似ていた。
だから純粋に温かい空気をキャッチして、溶け込んでくれた。
この間会った時、少し離れたところから色んな人を観察してた。 そして思った。
外見だけで言うなら、本来は好きにならないタイプだなって。
外見だけなら、他にもっと好きなタイプの人はいる。 もっとかわいい感じの人がタイプ。 イイコイイコってしてあげたくなるような、そんな人に惹かれるはず。 よく話をしてくれる人で、そんな人もいる。
貴方は、クリクリの二重でもないし、 髭は伸ばしてるし、ピアスもしてる。 本来なら、あまり好きなタイプではない。
でもそんなことが気にならないくらい、温かな空気を感じたの。 そのままの貴方に、 その姿の貴方に惹かれたんだと、思う。
だからこそ、戸惑いもある。 こんなに穏やかに人を好きになることは、初めてだから。 いつも一気にヒートアップしてストレートに表現してた。 こんなに穏やかな気持ちは初めてだから、たまに『本当に好きなのかな?』と自分を疑う。
でも、貴方の持つ空気が、するりと私の心に溶け込んだのは確かだ。 それを嬉しいと思ったことも確か。 それだけで、すごく嬉しいと思える。 そんな風に思えるのは、やっぱり好きだからなんだと思う。
この気持ちを、忘れたくない。
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