ココロの中は軽くなりました。
言い方は悪いけど、 もう随分長く重石が乗っていたような気持ちだった。 付き合っている時も、そう感じる事があった。
見えない何かに縛られているような、 いつもあの子の反応を気にして、顔色を伺って、 否定される事が嫌で、怖くて、大人しく大人しくなっていた。
あの子と付き合っている時は選ばなかった服、色。 髪型、メガネ、カバン。
私は少しずつ自分を取り戻している。
うっすらと事情を知る友達は口をそろえて言う。
『別れて良かったんだよ』と。
それは、あくまでも私側だけの話を聞いての意見。 そして、自身と自信を無くしてしまっていた私を見ていた人からの意見。
みんな、心配してくれていた。 あんな風になるまで相談できなかった私のことを、心配してくれていた。 疲れ果てていた私を心配してくれていた。
ひどいことに私は、自分をかわいそうな風に話をしてしまう。 そんな風に言いたくはないのに、そんな言い方になってしまう。
あの子はきっと私が悪いとは誰にも言っていないだろう。 私以外には言っていないだろう。
私に向かっても、直接の言葉ではそうは言わなかったけど、 間接的な言葉と、放置していた月日が、『悪いのは私』と言っていた。 私にはそう感じた。
この思いが消えない限り、私は次の恋は出来ない気がする。
どちらかだけが悪かったわけじゃない。
そんな風には思えてきているし、 付き合ったことも待ったことも後悔していない。
だけど最後の1年間の態度を許せない限り、全てがツライ思い出に覆い隠されてしまう。
悲しいけれど。 私の中にも、もうあの子を想う気持ちがないみたい。 庇えない。 肯定できない。
あの子が自分だけが傷ついたと思っているように、 私は、自分を被害者だと思ってしまっている。 こんな悲しい事はない。
ねぇ。 綺麗に終わらせたいと思ってくれていたのなら、 自分の意思で、 自分から行動に移してほしかったよ。
私、すっかり変わったよ。 あなたが知っている私ではなくなった。 外見も、好きな音楽も、趣味も、考え方も。
あなたが知っている私は、どこに行っちゃったんだろうね。
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