5行日記
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2004年12月10日(金) |
松本清張「黒皮の手帖」 |
昨日、ドラマが最終回。最終回は90分拡大版だったとはいえ、全7回。少なっっ。(石原裕次郎のドラマが割り込んだせいにしても・・)
社内女子視聴率100%と思われたドラマの方は、初回が面白くて、2回目までも惹きつけられたけど、3回目以降は、主人公元子のやってることは、恐喝でしかなくて、いまいちついていけなかった。(最初の横領も犯罪だけど、ちょっと胸はスッとする。)でも、最終回は、二転三転する中、「ほえ!?」って感じで終わった。私的にはオッケーかな。
小説の方は、やはり社内で買った人がいて、今日読み終わった。ドラマと小説はちょっと違うということだったが、かなり違った。ドラマの方は、ある意味とてもドラマチックだし、元子は米倉涼子が演ったので、綺麗だしスタイルいいし、華があったしカッコ良かった。安島さん(仲村トオル)との話も良かったというかあれがあるのとないのではすごく違う。
小説だと元子は35歳で、器量もすごく良いワケでもなく、スタイルもそうでもなく、そして孤独で惨めだ。ほんと最初の横領だけでよしておけば良かったのに。小説は因果応報というより弱肉強食の世界。
ドラマと小説共通しているのは、横領のあと、恐喝して再び大金を手に入れるところ。そして、すぐパトロンを作って、いろいろお世話してもらう若いホステス波子(ドラマでは釈由美子)に対して、ライバル心バリバリで、「私は自分の力で(お店を)手に入れたのよ」な態度なところ。
どちら(ドラマと小説)にも、自分で働けよと突っ込まずにはいられません・・・。
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