5行日記
バックナンバー一覧|前の日|次の日
2004年08月06日(金) |
分厚い文庫本「姑獲鳥(うぶめ)の夏」 |
京極夏彦の近代ミステリーシリーズ。作者と似た名前(屋号だけど)を持つ、京極堂シリーズらしい。
この京極堂の描写が、芥川に似てるだの、黒の着流し姿の陰陽師だったり、もう絶対ナルシストに違いない。
でも、ストーリーは、友人のどんくさそうな関口くんが語り口。なので、もうだいたいの予想はついているのに、回り道するので、なかなか肝心のことがわからないという、むずむずした展開もある。
関口くんの描写は、サルだったり鬱病だったりひどいもんで、でも、まーこれも一種の作者の分身?まー一般読者が一番共感しやすいといえばしやすいけど。
そして、京極堂の長い長いうんちくも満載で、途中、気が遠くなったけど、面白かった。
元々、男の人が書く文章は苦手なんだけど、この人のは比較的読みやすい。情景描写よりも人物描写と会話が中心なせいかしら?
ところで、来夏公開で映画化が決まっているらしい
キャストは 京極堂こと中禅寺秋彦を堤真一(39) 関口巽に永瀬正敏(37) 榎木津礼二郎に阿部寛(40) 刑事・木場に宮迫博之(34) 2役のヒロイン(涼子と梗子)に原田知世(36)
えらい年齢層上なんですが・・・(本だと30代前半)
京極堂は堤さんじゃないわ〜〜〜〜やっぱり、芥川風でいえば、豊川さんとか若いけど吾郎ちゃん。いっそ野村萬斎・・。 人物描写でひいきが感じられた榎木津も阿部ちゃんよりは、もっと線の細い人のイメージ。そしてもっとおしょうゆ顔。 知世ちゃんつーのも、どうか?
というか、この小説の読者層がこんなぐらいなんだろうか・・?
|