5行日記
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久々の会社。(昨日からだけど) 若僧の質問「で、イタリアって何があるんですか?」に日本に帰ってきた実感を強く感じるのであった。
と、この若僧ネタはもうどうでもいいので、旅中にあった一エピソードをちょっとだけ。(実録風)
ナポリの郊外に住むAさんの家からナポリに帰る途中にあった事。 夜8時半頃の電車に乗って帰る途中、ナポリ一個手前の駅で電車は止まった。なにやらアナウンスで、〜〜なので何分遅れるかも〜と放送したみたいなので待つ。
ローカル線なので(Aさん、失礼)乗っている人もまばら。観光地でもなんでもない駅から一人で乗ってきた私を、ちょっと怪訝そうに見ていた大荷物の男の人二人組の片方が、時間を聞いてきた。ペルファボーレ(英語で言うプリーズ)がついていたので、お!!丁寧に聞かれた!!!と思いながら、時計を見せつつ教える。
電車は、冷房もついてなくて、じめっと暑い。乗客は何人か外に出て、やいのやいの言ってるけど、うーんいまいち解らない。(悠長?)
私と同じ駅でちょっと綺麗な中年のおばさんと別れを惜しみつつ乗った太ったおじさん、新聞を丸めて、髪をなびかせて憤慨している男の人。乗客は数える程しかいなかった。(他にもいたけど、印象に残ったのはそれだけ)
何回かアナウンスがあったが、なかなか動かず、45分くらい経った後、とうとうもう動きません〜というようなアナウンスが流れた。ような気がしたら、時間を聞いてきた人が(その後も何回か聞かれていた。)、もう動かないぜ、来い!(直訳すぎ?)と言ったので、とにかく一緒についていく。
プルマンがあるという話。さっきのおじさんも髪なびかせている兄さんも一緒に知らない駅の外に出た。もろ異国人の私にみんな、心配すんな行こうぜって感じだった。でも、実際、この人なら大丈夫、信用できるかもと思ったのは、二人組の方。
実際、最後まで私のことも、面倒見てくれたのは、二人組の方だった。(ちなみに片方とは話してないけど。)
地元の人にいろいろ聞きながら(タクシーを割り勘しようぜとも言われたたが、タクシーも呼ばないといないような街だったので、ナポリ行きのバスがでる場所を探すはめに)結局、かなり歩いた辺りのバス停に到着。そこには、もうおじさんも髪なびかせ兄さんもついてきてなかった。
大荷物の二人組は、地元の人に道を聞いてる時に「ナイジェリア人か?」「いやアルジェリア人だ」という会話から、イタリア人じゃなかったんだということが解った。(顔の濃いイタリア人にも見えるんだけど、やっぱイタリア人から見て違うんだなーとも思う。それとも発音か!?)
やっと来たバスの中で、ちょっとだけ話をする。アルジェリア人で今日国を出てきたこと(しかしどこから入国したんだ!!??)これからボローニャへ行くこと。もちろん、仕事しに。私は日本人で旅行者ということがいろんな意味で言えなかった。(ばれてーらかもしれないけど。でもナポリに住んでるのか?って聞かれたし!?)
ナポリ中央駅前に到着した時に、握手して別れた。これから先、ボローニャでいい仕事が出来ますようにと思いながら。
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