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2001年06月16日(土) 映画「マレーナ」感想文

 映画「マレーナ」を観てきた。
 「ニューシネマパラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレが再びシチリアを舞台に(ってそれ以外にもシチリア舞台に撮っているけど。)、感動のうんちゃらってふれこみ。

 しかも少年時代の淡い恋心うんちゃら、年上の美女と、またトルナトーレお得意の(?)懐古的で郷愁的でセンチメンタル系なのかと思っていたけど、いやいや。

 あと、主人公の少年はほとんどストーカーじゃん!という下馬評もあったけど、いやいや。

 画面いっぱいに映し出させるシチリアはシラクーサのドゥオーモ広場といい、海辺のシーンといい、街の鳥瞰は多分シラクーサではないと思うけど(ノートかな)、これまたちょっと、見たことある風景も美しいし(シラクーサは、3回目の旅行記に載っているので、見てない人はどうぞ。あれ、でも広場はなかった。ドゥオーモはyakeちゃんの写真HPにあったかも)、女優モニカ・ベルッチも美しい。

 ストーカー状態の少年レナートは、妄想爆発(前半は笑える〜。)、途中にすごい強烈なシーンがあって、もうなんじゃこの映画、最低〜ひで〜っと思っていたが、見終わったら涙ポロポロいい映画だった。

 片想いが一番この世で純粋な愛なのだ(純粋だったか真実だったか忘れたけど)というセリフがあるんだけど、ある意味そうかも。ストーカーになったらいけないけど、自分の欲望を満たす(もしくは押しつける)恋じゃなくて、相手の幸せを願う片想い。

 それは、もう愛なのね〜。





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